週刊あの馬は今!?


第61回:テイエムオーシャン
■牡 1998/4/9生れ
■血統
父ダンシングブレーヴ
母リヴァーガール(リヴリア)

■戦績
00年8月:札幌/新馬戦:1着
00年8月:札幌/500万:1着
00年9月:札幌/札幌3歳S:3着
00年12月:阪神/阪神3歳牝馬S:1着
01年3月:阪神/チューリップ賞:1着
01年4月:阪神/桜花賞:1着
01年5月:東京/オークス:3着
01年10月:京都/秋華賞:1着
01年11月:京都/エリザベス女王杯:5着
01年12月:中山/有馬記念:6着
02年8月:札幌/札幌記念:1着
02年10月:中山/天皇賞(秋):13着
02年11月:中山/ジャパンC:9着
02年12月:中山/有馬記念:10着
03年4月:阪神/マイラーズC:3着
03年5月:中京/金鯱賞:9着
03年7月:阪神/マーメイドS:2着
03年8月:札幌/クイーンS:3着

通算:18戦7勝(重賞5勝)

※馬齢は当時の表記です。

母リヴァーガールは桜花賞馬エルプスの仔。
デビュー戦から全18戦すべてを本田優騎手が手綱を取った。
3歳8月の札幌芝1200mでデビュー。ウインラディウスが1番人気だったが、同馬に2馬身半差をつける快勝でデビュー戦を飾った。

2戦目の500万条件では2着タックスシェルターに6馬身差をつける圧勝で単勝1.6倍の人気に応えた。

次走札幌3歳Sでは牝馬ながら1番人気に支持された。ハナを切ってレースを作ったが、直線脚が止まり、後のダービー馬ジャングルポケットから2馬身差の3着に敗退した。

その後はG1・阪神3歳牝馬Sへ直行。札幌3歳Sで3着に敗れたとはいえ、ほかに目立った有力馬もおらず、単勝4.3倍ながら1番人気に支持された。好位2,3番手を追走し直線抜け出すと、2着ダイワルージュに2馬身差をつけ優勝。G1の舞台で重賞初制覇となった。

年明けはチューリップ賞で始動。2着ポイントフラッグに4馬身差をつける快勝。1番人気に応え、クラシック本番へ向けて好スタートを切った。

クラシック1戦目・桜花賞ではトライアルの快勝もあり、単勝1.3倍の断然人気に推された。
2番手から直線あっさりと抜け出すと、そのまま脚色が衰えることなく1着でゴール。後方から追い込んだムーンライトタンゴに3馬身差をつける完勝だった。

オークスでは高いスピード能力から距離に不安も囁かれたが、単勝は1.8倍の人気を集めた。
4,5番手の好位から抜け出しを図ったが、後方から一気に伸びたレディパステル、ローズバドに交わされ3着に敗退する。

夏は休養に充てられ秋は秋華賞に直行。
ぶっつけ本番ながら予定通りのローテーションということもあり、オークスで先着を許したレディパステル、ローズバドを抑えての1番人気。レースも好位から積極的な展開で進めると、追い込んだローズバドに3/4馬身差をつけ優勝。さらに2馬身差の3着にレディパステルが入り、オークスの借りを返す形となった。

次走、古馬初対戦となったエリザベス女王杯では直線5頭横一線の激戦となったが、トゥザヴィクトリーからハナ+ハナ+クビ+クビ差の5着に敗退。
続くグランプリ・有馬記念では6着に敗退したが、牝馬2冠が評価され、最優秀3歳牝馬に選出された。
※この年から馬齢表記が改正。

4歳となった02年は春は休養に充て、札幌記念で始動。
+38キロの大幅馬体重増での出走だったが、2着トウカイポイントに1.1/2馬身差をつける完勝だった。

その後はエリザベス女王杯ではなく、古馬王道路線を歩む。
天皇賞・秋では1番人気に支持されたが、13着に敗退。
続くジャパンCを9着、有馬記念も10着に大敗し02年シーズンを終える。

翌03年はマイル戦・マイラーズカップで始動。
ローエングリンの3着でまずまずのスタートを切ったが、続く金鯱賞を9着に敗退する。

その後は牝馬重賞・マーメイドSで2着、クイーンSで3着と勝ち切れない競馬が続いた。

秋はエリザベス女王杯を目標に調整が進められていたが、調教中に骨折が判明。現役引退が決まった。

■引退後
引退後は生まれ故郷の浦河・川越ファームで繁殖入り。
竹園オーナーの意向もあり04年から5年連続でテイエムオペラオーが交配された。
最初の仔は流産となったが、06年2月に初子となる牝馬・テイエムユメノコが誕生した。
10冠ベイビーとして話題を集めたが、中央では勝利を挙げることはできず、地方競馬へ移籍。移籍後3連勝を飾ったが、その後勝利を挙げることはできなかった。
08年生まれの牡馬テイエムモーションは現時点で2戦して未勝利。
09年生まれの牡馬テイエムオペラドンは今年秋のデビューを目指している。

テイエムオペラオーとの仔が結果を出せなかったこともあり、その後はファンタスティックライト、ディープスカイが交配されている。

2011.8.16