週刊あの馬は今!?


第85回:エガオヲミセテ
■牝 1995/5/27生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母カーリーエンジェル(ジャッジアンジェルーチ)
音無厩舎

■戦績
97年11月:京都/新馬戦:15着
97年11月:京都/新馬戦:1着
98年4月:阪神/忘れな草賞:9着
98年5月:東京/スイートピーS:1着
98年5月:東京/オークス:15着
98年6月:阪神/マーメイドS:3着
98年10月:京都/秋華賞:4着
98年11月:京都/エリザベス女王杯:8着
98年12月:阪神/阪神牝馬特別:1着
99年1月:京都/京都牝馬特別:8着
99年3月:阪神/マイラーズC:1着
99年5月:東京/京王杯SC:8着
99年6月:東京/安田記念:6着
99年6月:阪神/マーメイドS:3着
99年9月:阪神/朝日CC:5着
99年10月:東京/府中牝馬S:2着
99年11月:京都/エリザベス女王杯:3着
99年12月:阪神/阪神牝馬特別:9着
00年1月:東京/東京新聞杯:14着

通算19戦4勝(重賞2勝)

※馬齢は当時の表記です。

馬主は小田切有一氏。半弟に06年高松宮記念を制したオレハマッテルゼ、叔母にオークス、天皇賞・秋を制したエアグルーヴがいる良血馬。

デビューは3歳11月。武豊騎手鞍上で単勝1番人気に支持されたが、後方のまま15着に大敗し人気を裏切ってしまった。
しかし、3週間後折り返しの新馬戦では行きっぷりが一変。その後フラワーCを勝つスギノキューティーに1馬身半差をつけて逃げ切り勝ち。初勝利を収めた。

その後は休養に入り、明け4歳4月のOP特別忘れな草賞へ。馬体重-18キロと大幅に落としての出走で見せ場無く9着に敗れた。

1叩きされた次走のスイートピーSは3番人気。2番手を追走して直線を迎えるとそこから一伸び。2着ダンツプリンセスに1.1/4馬身差をつけ優勝。ステップレースを制し、オークスへと向かうことになった。

オークスでは直前の怪我の影響もあり馬体重+18キロ。積極的に2番手を追走するも、直線ずるずると後退し勝ち馬エリモエクセルから2.3秒差の15着に大敗した。

その後は4歳馬唯一の出走となったマーメイドSへ。
古馬相手ながら斤量51キロを味方に勝ち馬ランフォザドリームから0.1秒差の3着に好走した。

夏場は休養し、秋は秋華賞を目標に。しかし、調整の遅れからステップを使えずぶっつけ本番での出走となった。
11番人気での出走だったが、レース途中から先手を取ると、直線もよく粘り、勝ったファレノプシスから0.4秒差の4着に好走した。

次走エリザベス女王杯は6番人気だったが、流れに乗れず中団からとなり8着に終わった。

その後は暮れの阪神牝馬特別に出走。桜花賞馬キョウエイマーチ、オークス馬エリモエクセルなど強敵が出走したが、好位を追走したエガオヲミセテが直線抜け出すと、2着アドマイヤサンデーに2馬身差をつけ優勝。重賞初制覇を飾った。

年が明けて古馬になると、1月の京都牝馬特別へ。2番人気に推されたがマルカコマチの8着に敗退。

次走は牡馬相手となるG2・マイラーズCへ。
7番人気と評価は低かったが、好位追走から直線を向くと逃げたキョウエイマーチを3/4馬身差捕らえて優勝。重賞2勝目を挙げた。

その後は安田記念を目標に京王杯SCへ。しかしさすがに一線級牡馬相手には力及ばず、勝ち馬グラスワンダーから0.5秒差の8着、続く安田記念もエアジハードから0.7秒差の6着に敗れた。

その後は前年3着に好走したマーメイドSで重賞3勝目を狙ったが、後方からのレースとなってしまい、エリモエクセルの3着に敗れた。

夏場は一息入れられ、朝日CCで始動し5着。
続く府中牝馬Sでは1番人気に支持され、直線いったんは抜け出すもエリモエクセルの強襲にあい半馬身差の2着に惜敗した。

その後は距離延長に課題はあったが、エリザベス女王杯に挑戦。5番人気だったが、4番手追走から直線も粘り、メジロドーベルの3着に好走した。

次走、連覇を狙った阪神牝馬特別は1番人気ながら9着に敗退。
5歳シーズンを終えた。

翌6歳シーズンも現役を続行。
1月の東京新聞杯に出走するも14着に大敗した。

その後、立て直しのため放牧へ出されることになったエガオヲミセテ。

しかし、その放牧先で悲劇が起こった。
放牧先の山元トレーニングセンターで2000年2月11日、厩舎1棟が全焼する火災が発生。22頭の競走馬が焼死した。そしてその中の1頭が放牧に出されたばかりのエガオヲミセテであった。

近親にエアグルーヴらがいる良血馬で競走馬としてだけのみならず繁殖にも大きな期待がかかっていたが、残念ながら自身の血を残すことはできなかった。

2012.4.2
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