あの馬は今!?


第135回エリモエクセル
■牝 1995/5/18生れ
■血統
父ロドリゴデトリアーノ
母エリモファンタジー(Riverman)
加藤敬二厩舎

■戦績
※馬齢は旧表記です。

デビューは遅く、4歳1月末。京都競馬場のダート1200mを鞍上松永幹夫騎手で出走。1番人気に支持されると、好位からあっさりと抜け出し、2着アズマリミットに5馬身差をつける圧勝でデビュー戦を飾った。

次走の自己条件では距離を1800mに伸ばし3着。
3戦目はG2・4歳牝馬特別に格上挑戦した。初めての芝レースで10番人気と低評価だったが、後方から最速の上がりで追い込み、勝ち馬マックスキャンドゥから0.7秒差の6着とまずまずの走りを見せた。

芝レースへの適性を見せたことで、次走は芝2000mの忘れな草賞へと向かった。前走から-12の412キロと大きく体重を落としたが、上り3F34.8秒の末脚で差し切って優勝。賞金を加算してオークスへの出走へとこぎつけた。

そしてオークス。芝のOPレースを勝っていたにも関わらず7番人気と評価は低かった。
道中は5,6番手の先団を追走し、4角で前を射程圏内に捕えると、直線半ばで馬群から抜け出した。後方から人気のファレノプシス、エアデジャヴーが追い込んだがこれを寄せ付けず、2着エアデジャヴーに1.1/4馬身差をつけゴール。重賞初勝利をG1制覇で飾った。

秋はステップレースを使わず、ぶっつけで秋華賞に出走。3番人気だったが折り合いに苦労し7着に終わった。
続くエリザベス女王杯はエアグルーヴ、メジロドーベルと3世代オークス馬の対決となった。中団からレースを進めるも直線直線前が壁になる不利を受け、5着に終わった。

次走の阪神牝馬特別も不利があり11着と、4歳秋シーズンは不本意な成績となった。

古馬となったエリモエクセル。
始動戦は2月の中京記念が選ばれた。
初の牡馬相手でもあったが、1番人気に支持された。道中はほぼ最後方という苦しい展開だったが直線しぶとく伸びると2着サンプレイスを1/2馬身差差し切って優勝。オークス以来の勝利を挙げた。

次走に予定していた大阪杯は蹄球炎のため出走取り消しとなり、金鯱賞に照準を変える。
4番人気で出走するが体調一息で勝ち馬ミッドナイトベットから1.3秒離された9着に敗れた。

その後は牝馬限定G3・マーメイドSへ。レース当日は雨が降り切れ味勝負のエリモエクセルには厳しい条件となったが、中団から直線しっかりと伸び、2着キクノスカーレットに1/2馬身差をつけ優勝。1番人気に応え重賞3勝目を挙げた。

その後、宝塚記念は回避し、札幌記念へ。G1馬4頭が出走する豪華メンバーとなったが、エリモエクセルは反応鈍く6着に終わった。

秋は前年5着に敗れたエリザベス女王杯を目標に府中牝馬Sで始動。
3番人気だったが、後方から上がり3F33.9秒の末脚で伸び、1番人気エガオヲミセテに1/2馬身差をつけ優勝。重賞4勝目とし、本番へ向け好発進をきった。

そしてエリザベス女王杯。ファレノプシス、メジロドーベルと3頭で人気を分け合う形となった。
中団から直線勝負になったが、まったく伸びずに勝ったメジロドーベルから0.7秒差の13着に大敗した。

暮れの阪神牝馬Sももう一つ伸び切れずに3着に惜敗し5歳シーズンを終える。

6歳となると、AJCCで始動。2番人気5着に終わると、次走の中京記念も6着に敗退。

衰えも見え始めてきたところで春の繁殖シーズンに間に合わせる形での現役引退が決まった。

■引退後
引退後は故郷のえりも農場で繁殖入りした。
ブライアンズタイム、ボストンハーバー、アグネスタキオン、ダンスインザダークらと交配されたが活躍馬は出せなかった。
6番仔となる父ディープインパクトの牝馬リトルダーリンは新馬勝ちし秋華賞にも駒を進めたが3勝を挙げて引退している。
未デビューでは父ディープインパクトの牝馬(2012)、父ヴィクトワールピサの牡馬(2013)が控えている。

2014.6.10

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