あの馬は今!?


第146回アドマイヤコジーン
■牡 1998/4/8生れ
■血統
父Cozzene
母アドマイヤマカディ(ノーザンテースト)
橋田満厩舎
■戦績
23戦6勝(重賞5勝)

※馬齢は旧表記で統一します。

父コジーンの持ち込み馬。コジーンは日本ではアドマイヤコジーンのほか、エイシンバーリン、ゴッドオブチャンス、シルクブラボー、ローブデコルテなど主に短距離戦で活躍馬を多く出している。

1998年10月に南井騎手鞍上でデビュー。初戦は3着に敗れたが、2戦目となる折り返しの新馬戦では2着タイクラッシャーに9馬身差をつけ勝ち上がった。

3戦目の東京スポーツ杯3歳Sでは単勝2.0倍の1番人気に支持された。中団から徐々にポジションを上げると上がり3Fメンバー最速となる35.0秒でまとめ2着ビッグバイキングに1馬身半差をつけ優勝。重賞初制覇を飾った。

次走の朝日杯3歳Sでは2戦目で手綱をとったロバーツ騎手とのコンビで1番人気で挑んだ。好位からレースを進め、直線は人気を分け合ったエイシンキャメロンとの一騎打ちとなったが、これをクビ差振り切って優勝。3連勝でG1制覇を果たした。

この年は重賞2勝を挙げげ最優秀3歳牡馬に選出された。

4歳でさらなる活躍が期待されたが、年明けに骨折が判明。長期休養を余儀なくされる。
休養は1年7カ月にもおよび、復帰は5歳夏にまでずれ込んだ。

OP特別・UHB杯で戦列に復帰するも4着。その後も3歳時のパフォーマンスは影を潜め、5歳シーズンは6戦してUHB杯4着が最高で、結局未勝利に終わった。

翌6歳シーズンも不振は続き阪急杯3着、福島民報杯2着などの好走はあったがこの年も勝ち星はなかった。

7歳となったアドマイヤコジーン。この年も現役を続行し、それまで7戦でコンビを組んだ上村騎手から後藤騎手との新コンビで02年シーズンをスタートさせた。
02年初戦の東京新聞杯は約7か月ぶりの実戦、不振続きということで12頭立て10番人気だったが、2番手から直線しぶとく伸びると、2着ディヴァインライトを1/2馬身差抑えて優勝。3年2か月びりの勝利を挙げた。

続く阪急杯では早めの競馬で直線抜け出すと、2着ダンツキャストに3馬身半差をつける完勝で完全復活をアピールした。

朝日杯3歳S以来のG1となった高松宮記念では2番人気に支持された。逃げたショウナンカンプを2番手でマークする理想的な展開となったが、快調に脚を伸ばしたショウナンカンプに直線引き離され3馬身半差の2着に敗れた。

その後は安田記念へと向かった。この年は安定した走りを見せていたが、距離延長が懸念されてか7番人気と前評判は高くなかった。
大外18番枠からの発走となったが道中外目の好位をキープすると直線馬場の真ん中を伸び、懸命に追い上げたダンツフレームをクビ差抑えて優勝。3年半ぶりのG1制覇となった。
この勝利は鞍上の後藤騎手にとってデビュー11年目にして初のJRA・G1勝利でもあった。

夏場は休養に入り、秋はスプリンターズSにぶっつけで出走した。ビリーヴ、ショウナンカンプに次ぐ3番人気で出走し、レースは1,2,3番手で進めた上位人気馬3頭の争いになった。逃げたショウナンカンプを真ん中に、内からビリーヴ、外からアドマイヤコジーンが馬隊を併せる。内、外の脚色がよく、ショウナンカンプを交わしたと思ったところで、ビリーヴが内からもう一伸びしアドマイヤコジーンは1/2馬身差の2着でゴールした。

その後はマイルCSに向かい、堂々の1番人気に支持された。これといった強敵も見当たらずこの年の安定ぶりを考えるとG1・3勝目の大チャンスに見えたが、中団のまま伸びることなくトウカイポイントの7着に敗れた。

同年暮れには香港へ遠征。トウカイポイントとともに香港マイルに出走した。 4着に敗れはしたものの、勝ち馬OLYMPIC EXPRESSからはクビ+アタマ+アタマでの惜敗であった。(3着はトウカイポイント)

このレースを最後に現役を引退。この年はJRA最優秀短距離馬に選出された。

■引退後
引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入り。
初年度は108頭の繁殖を集める人気であった。

その初年度産駒は2006年にデビュー。アストンマーチャンが小倉2歳Sで産駒重賞初Vを飾ると、その後もファンタジーS、フィリーズレビューを優勝。秋には3歳ながらスプリンターズSを逃げ切り、産駒のG1初制覇を飾った。

その後も短距離戦を中心にコンスタントに活躍馬を送り出し、マジンプロスパー(12年阪急杯、12・13年CBC賞)、スノードラゴン(14年スプリンターズS)らを出した。

12年は41頭、13年は20頭、14年は21頭と徐々に種付け頭数は減ってきてはいるものの、11年からはレックススタッドに移り種牡馬生活を続けている。

2015.2.23

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