週刊あの馬は今!?


第122回ビワハイジ
■牝 1993/3/7生れ
■血統
父Caerleon
母アグサン(LordGayle)
浜田光正厩舎

■戦績
95年6月:新馬戦/武豊/1着
95年7月:札幌3歳S/武豊/1着
95年12月:阪神3歳牝馬S/角田/1着
96年3月:チューリップ賞/角田/2着
96年4月:桜花賞/角田/15着
96年6月:ダービー/角田/13着
97年10月:カシオペアS/角田/5着
97年11月:エリザベス女王杯/角田/7着
97年12月:阪神牝馬特別/角田/7着
98年1月:京都牝馬特別/ペリエ/1着

通算10戦4勝(重賞2勝)

※馬齢は旧表記です。

今や偉大な母だが現役時代、自身もG1を制覇している。
デビュー戦は3歳6月、札幌芝1000m戦。鞍上武豊騎手で単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持される。
好スタートから2番手をキープ。直線伸びると2着コバルトウインドに1/2馬身差をつけ優勝。デビュー戦を勝利で飾った。

2戦目は札幌3歳S。牡馬相手の重賞に挑戦した。人気は牡馬に譲り3番人気に留まったが2番手から直線鋭く抜け出すと2着キッスパシオンに3.1/2馬身差をつけ圧勝。デビュー2連勝で重賞を制した。

3戦目は3歳女王決定戦、阪神3歳牝馬S。武豊騎手がイブキパーシヴに騎乗したため角田騎手へと乗り替わりとなった。
4ヶ月ぶりのレースということもありイブキパーシヴ、ゴールデンカラーズ、エアグルーヴに次ぐ4番人気だった。好スタートから先手を奪うと、直線も粘りエアグルーヴの追撃を1/2馬身差抑えて逃げ切り勝ち。3連勝でG1制覇。
この年のJRA最優秀3歳牝馬を受賞した。

春初戦はチューリップ賞。1番人気での出走だったが、エアグルーヴの豪脚の前に屈し、5馬身差の2着に敗退した。

一叩きされた桜花賞はエアグルーヴが直前で回避したこともありリトルオードリーに続く2番人気での出走となった。
しかし好位からレースを進めるも調整も万全ではなく15着に大敗した。

次走は牝馬同士のオークスではなく牡馬相手のダービーへと駒を進めた。
桜花賞馬シャダイソフィア以来13年ぶりとなる牝馬のダービー出走となったが、スタート悪く後方からのレースとなってしまい、まったく見せ場もなく13着に終わった。
さらにそのレース後には骨折が判明し長期休養に入ることとなった。

結局復帰には1年4ヶ月を要し、5歳秋のカシオペアSまで休養した。
5番人気で出走し2番手からレースを進めるも直線は息が上がりユウトウセイの5着。

その後はG1・エリザベス女王杯に出走するも7着、暮れの阪神牝馬Sも7着に敗れ見せ場のないレースが続いた。

翌6歳は1月の京都牝馬特別に出走。3戦目以来手綱を取ってきた角田騎手からペリエ騎手へと乗り替わりとなり3番人気に支持された。
好スタートから先手を奪うと、直線も後続を寄せ付けず2着ランフォザドリームに2馬身差をつけ逃げ切り勝ち。阪神3歳牝馬S以来となる白星を飾った。

いよいよ復活ののろしを上げたビワハイジだったがその後脚部に故障を発生し残念ながら現役引退が決まった。

■引退後
引退後は繁殖入り。優秀な仔を立て続けに輩出した。
▼99年/ビワワールド(父ブライアンズタイム)
JRA3勝。
▼01年/ファインセラ(父サンデーサイレンス)
JRA4勝。
▼02年/アドマイヤジャパン/(父サンデーサイレンス)
京成杯1着、菊花賞2着など
▼04年/アドマイヤオーラ(父アグネスタキオン)
シンザン記念、弥生賞、京都記念1着、ダービー3着など
▼05年/アドマイヤテンカ(父アグネスタキオン)
未出走
▼06年/ブエナビスタ(父スペシャルウィーク)
阪神JF、桜花賞、オークス、ヴィクトリアマイル、天皇賞・秋、ジャパンCなど
▼07年/アーデルハイト(父アグネスタキオン)
1戦0勝。
▼08年/トーセンレーヴ(父ディープインパクト)
エプソムC1着他OP特別3勝。
▼09年/ジョワドヴィーヴル(父ディープインパクト)
阪神JF
▼11年/ビワハイジの2011(父ゼンノロブロイ)
※2013年1月15日現在

G1・6勝を上げたブエナビスタをはじめ重賞勝ち馬を5頭も輩出した。
11年生れの父ゼンノロブロイの牝馬は早ければ今年デビューを迎える。

2013.1.15
>>今週の重賞最終情報
>>KEIBA CAFE TOP