あの馬は今!?


第147回ブラックホーク
■牡 1994/5/14生れ
■血統
父Nureyev
母シルバーレーン(SilverHawk)
国枝栄厩舎
■戦績
28戦9勝(重賞5勝)

※馬齢は旧表記で統一します。

英国生まれの外国産馬で、半妹に07年NHKマイルCを17番人気で制したピンクカメオがいる。

4歳1月の中山・芝1600mでデビュー。鞍上岡部騎手で単勝1.7倍の圧倒的人気に応えて優勝した。

その後は取り消しなどもあり、2勝目は5月の4戦目となった。次走の駒草賞(900万下)で2着に敗れると休養に入った。

5歳となり2月の宇治川特別(900万下)で復帰(4着)すると、その後900万特別、準OPを連勝した。

続くレースは重賞初挑戦となるG3・ダービー卿CTに2番人気で出走。1番人気ケイワンバイキングが逃げる展開でブラックホークは中団から脚を溜めると上り3Fメンバー最速の34.6秒の末脚を使い差し切り勝ち。逃げたケイワンバイキングに1.3/4馬身差をつける勝利で、重賞初制覇となった。

その後はG1・安田記念を目指し京王杯SCに出走。岡部騎手が大本命タイキシャトルに騎乗したため後藤騎手とのコンビで4番人気だった。先団から脚を伸ばしたが勝ったタイキシャトルから0.6秒離された3着だった。

安田記念では土砂降りで不良馬場となった。重戦車のような馬体を誇るブラックホークへの支持が集まり2番人気であった。タイキシャトルを逆転するならここかもしれないと思われたが、勝ち馬タイキシャトルが1頭スイスイとレースを進める中、ブラックホークは中団から見せ場なく2.0秒離され11着に敗退。初めて掲示板を外す大敗となった。

その後放牧に出されると骨折が判明。長期休養に入った。

復帰は6歳8月の関屋記念だった。早熟な傾向が強い外国産馬だけに不安もあったが、リワードニンファが記録した1.31.6という超高速決着に0.4秒差2着と健闘。続く京成杯AHも3着に好走すると叩き3戦目のスワンSを優勝。重賞2勝目を飾るとともに今後の活路を開いた。

2度目のG1挑戦となったマイルCSは2番人気で出走。先団からエアジハードとともに脚を伸ばしたが、直線半ばで力尽き、最後まで脚色の衰えなかったエアジハードから0.4秒差の3着に敗れた。

その後は以前手綱をとり4戦3勝と相性の良かった横山典騎手の進言もあって自身初の1200m戦となるスプリンターズSに向かうことになった。以降は引退まで横山騎手が騎乗し続けることになる。
夏に海外G1・アベイユドロンシャン賞を制し、帰国後初戦のCBC賞を勝ってここに挑んだアグネスワールドが1番人気でブラックホークは2番人気で続いた。好位から直線満を持してアグネスワールドが抜け出すと、直線ブラックホークが猛然と襲い掛かりゴール寸前これをクビ差交わして優勝。重賞3勝目、G1初制覇を成し遂げた。

その後は一息入れられ、7歳となった阪急杯で始動。1番人気に応え重賞4勝目を挙げると、スプリントG1連覇を狙い高松宮記念に出走する。ここで4着に敗れると、以降は勝ち切れないレースが続く。連覇を狙ったスプリンターズS3着をはじめ、京王杯SC、セントウルS2着など7歳シーズンは8戦して始動戦の阪急杯1勝のみにとどまった。

8歳となった2001年も現役を続行。前年同様阪急杯で始動するも2着に終わると、その後も高松宮記念2着、京王杯SC3着と前年の勝ち切れない流れを引きずった。

この年4戦目となった安田記念では8歳という年齢的な衰えも懸念され9番人気と評価を一気に落としていた。
ここ数戦の善戦マンから脱却するために陣営が選んだのは末脚勝負であった。これまでは先団からのレースが多かったブラックホークだが、このレースでは後方待機で脚を溜めた。
好位から伏兵ブレイクタイムが抜け出しそのまま押し切るかに見えたが、直線半ばでブラックホークが外から猛然と追い込んだ。その勢いのままゴールまで一気に末脚を爆発させると、ブレイクタイムに1馬身差をつけ優勝。久々の勝利をG1・2勝目で飾った。

その後も現役続行の予定だったが、骨膜炎を発症したため現役引退が決まった。

■引退後
引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入り。その後はブリーダーズスタリオンステーション、熊本県本田土寿牧場へと移り、その間にはジャングルポケット、ゼンノロブロイらとともに南半球へのシャトル種牡馬としても活躍した。

主な産駒
クーヴェルチュール(07年キーンランドC)
フサイチオフトラ(06年萩S)
チェレブリタ(09年京都牝馬S)

2015.3.30

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