週刊あの馬は今!?


第58回:ブライトサンディー
■牡 1992/4/6生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母エンドイットダーリン(Alydar)

■戦績 94年8月:札幌/新馬戦:1着
94年12月:阪神/シクラメンS:3着
95年1月:京都/紅梅賞:3着
95年2月:京都/雪割草特別:3着
95年3月:京都/アネモネS:4着
95年4月:京都/忘れな草賞:8着
95年7月:札幌/宗谷特別:1着
95年8月:函館/北海ハンデキャップ:1着
95年9月:京都/サファイヤS:1着
95年11月:京都/エリザベス女王杯:2着
96年6月:札幌/札幌日経OP:6着
96年7月:札幌/道新杯:1着
96年8月:函館/函館記念:1着
96年11月:京都/エリザベス女王杯:12着

通算:14戦6勝(重賞2勝)

※馬齢は当時の表記です。

デビューは94年8月の札幌戦。岡部騎手を背に単勝1.5倍の1番人気で出走。好位から危なげなく抜け出すと、2着ハシノタイユウに3馬身差をつけ快勝。幸先のよいスタートを切り、クラシックへ期待が高まった。

しかし、その後は苦戦が続く。
一息入れられた12月のOP特別・シクラメンS、年明けのOP特別・紅梅賞、500万下・雪割草特別と3戦続けて3着に惜敗。早めの賞金加算ができなかった。

桜花賞トライアル・アネモネSでは2番人気で出走するも4着に敗れる。
その後出走した忘れな草賞でも2番人気に支持されたが勝ち馬から0,6秒離された8着に敗れた。

春シーズンはクラシックへの出走が叶わずここで一息入れられることになった。
この休養がいい方向へ。復帰戦は7月の札幌開催。500万下・宗谷特別を後続に4馬身差をつける逃げ切りで2勝目を挙げる。

続く函館の900万下・北海ハンデキャップも後続に3馬身差をつける快勝で単勝1番人気に応えた。

そして重賞初挑戦となったサファイヤS(G3)。古馬相手の巴賞で僅差の3着に好走してきたフェアダンス、出世レース・佐渡Sを勝って挑んだマジックキスが強敵だったが、ブライトサンディーは好位から直線抜け出すと、差を詰めたフェアダンスを半馬身差抑えて優勝。3連勝での重賞初制覇となった。

この勝利でエリザベス女王杯(この年まで4歳限定)へ駒を進める。
ここ4戦手綱を取った岡部騎手がプライムステージに騎乗したため、横山典騎手に手綱が替わり5番人気での出走。
中団から徐々に前に取り付くと、直線もよく伸びたが、小島太騎手騎乗の10番人気サクラキャンドルを3/4馬身差捕らえ切れず2着に惜敗。それでもG1でも通用する力は見せた。

その後休養に入り、復帰は翌年6月の札幌開催。札幌日経OPでは7ヶ月ぶりの実戦ながら1番人気に支持された。しかし、好位から直線伸びを欠き、フェアダンスの6着に敗退。

一叩きした道新杯では単勝1.9倍の1番人気に応え優勝。

続く函館記念は4歳馬ロイヤルタッチの出走が注目を集め、ブライトサンディーは2番人気。好位から直線よく伸びたが、マイヨジョンヌの切れ味に屈し2位入線。しかし、マイヨジョンヌが走行妨害で4着に降着。2位入線のブライトサンディーが繰り上がり1着となり、重賞2勝目を挙げた。

そして、G1取りの期待が高まったエリザベス女王杯(この年から古馬に開放)はダンスパートナーに次ぐ2番人気で出走。
2番手に取り付き直線を迎えたが、いつもの伸びがなくずるずると後退。勝ち馬ダンスパートナーから0.7秒差の12着に大敗してしまう。
そしてこのレースを最後に現役を引退。繁殖入りとなった。

■引退後
引退後は繁殖入り。
サンデーサイレンス産駒のブライトサンディー。初年度にはBCクラシック馬アルカングがつけられた。その産駒・フレッシュブライトは1勝を挙げるにとどまった。
その後はフォーティナイナー、ブライアンズタイム、ラムタラ、エルコンドルパサーらが交配されたが、活躍馬を出せていない。08年に生まれたスウェプトオーヴァーボードとの仔・ジェネラルルージュは今年3月に大井で初勝利を挙げて、今後の活躍が期待される。

2011.7.20