週刊あの馬は今!?


第116回ペインテドブラック
■牡 1996/5/13生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母オークツリー(リアルシャダイ)
鈴木康弘厩舎

■戦績
99年1月:新馬戦/加藤和/1着
99年2月:ゆりかもめ賞/加藤和/3着
99年3月:水仙賞/加藤和/1着
99年4月:若草S/加藤和/2着
99年5月:青葉賞/加藤和/1着
99年6月:ダービー/加藤和/7着
99年10月:京都大賞典/加藤和/9着
99年11月:菊花賞/加藤和/7着
99年12月:ステイヤーズS/横山典/1着
00年1月:日経新春杯/横山典/6着
00年12月:ディセンバーS/横山典/7着
01年1月:AJCC/菊沢/7着
02年2月:ダイヤモンドS/蛯名/13着
02年3月:日経賞/二本柳/8着



通算14戦4勝(重賞1勝)

※馬齢は当時の表記です。

半姉クリスマスツリーは重賞勝ちはなかったが、ターコイズS1着、エリザベス女王杯6着など活躍した。
本馬はロックグループ、ローリングストーンズの「PAINT IT BLACK」から来ているが、馬名文字数9文字の制限から、「PAINTEDBLACK」となった。

デビューは4歳1月。中山芝1800mに加藤和宏騎手とのコンビで出走。単勝5番人気だったが直線追い込み、2着エイシンメルボルンをハナ差捕らえて優勝。デビュー勝ちを果たした。

2戦目の500万特別・ゆりかもめ賞はホットシークレットの3着に敗れたが、3戦目の水仙賞を勝って2勝目を挙げた。

続くOP特別・若草Sは単勝2.2倍の1番人気に支持されたが、またしてもホットシークレットに先着を許し半馬身差の2着に敗れた。

その後はダービーを目標に青葉賞へ出走。1番人気に支持された。
中団後ろからレースを進め、直線人気を分け合ったマイネルシアターとの叩き合いをハナ差制して優勝。斜行により審議対象になったが着順通り確定し重賞初制覇を飾った。

青葉賞を制し、関東の秘密兵器として5番人気に推されたダービーだったが、中団から伸びを欠きアドマイヤベガの7着に終わった。

夏場は休養し、秋の始動は古馬相手の京都大賞典となった。この年の京都大賞典は強豪揃いで、1着から順にツルマルツヨシ、メジロブライト、テイエムオペラオー。さらにその他にもステイゴールド、スペシャルウィーク、ローゼンカバリーなどが出走しており、ペインテドブラックは9番人気9着に終わった。

次走は菊花賞。距離延長は好材料だったが、前走がいいところなく9番人気に留まった。レースでも中団を追走するも切れ味勝負は向かず、そのままなだれ込んでの7着に敗れた。

その後はステイヤーズSへ。デビューから手綱を取ってきた加藤和騎手から横山典騎手へ乗り替わりとなった。

菊花賞で2着だった同期の皐月賞馬テイエムオペラオーが単勝1.1倍の圧倒的1番人気でペインテドブラックは3番人気だった。好位3番手から積極的にレースを運ぶと、直線先に抜け出し、1番人気テイエムオペラオーをクビ差抑え込んで優勝。重賞2勝目を挙げた。
またゆりかもめ賞、若草Sと春に先着を許したホットシークレットも出走していたが4着に下した。ちなみにホットシークレットは翌00年、01年とステイヤーズSを連覇する。

古馬となって初戦は1月の日経新春杯となった。前走で下したテイエムオペラオーが続く有馬記念でもタイム差なしの3着に好走したこともあり、1番人気に支持された。
しかし後方から直線前との差をなかなか詰められずマーベラスタイマーから0.6秒差の6着に敗れた。

その後屈腱炎を発症し、長期休養を余儀なくされる。
復帰戦までは約2年を要し、翌年12月のディッセンバーSへ出走。4番人気だったが7着に終わった。

その後はAJCC7着、ダイヤモンドS13着、日経賞8着と3戦するも掲示板に乗ることはできずに現役引退が決まった。

■引退後
現役引退後2002年からニュージーランドのアシュウエルファームで種牡馬入り。
その後、シャーデーファーム、スレイドファーム、グリーンエーカーズスタッドに移動した。
初年度産駒にニューキャッスルゴールドC(G3)を制したビアンカを出したが、以降は目立った活躍馬は出せていない。

2012.11.26
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