あの馬は今!?


第137回サクラキャンドル
■牝 1992/4/9生れ
■血統
父サクラユタカオー
母サクラクレアー(ノーザンテースト)
小島太厩舎

■戦績
18戦5勝(重賞3)

※馬齢は旧表記です。

半兄に天皇賞・秋を制したサクラチトセオーがおり、兄と同じく美浦の境勝太郎厩舎からデビューした。
94年12月の中山・芝1600mの新馬戦を小島太騎手騎乗でデビュー。好位から抜け出し、単勝1.9倍の1番人気に応え優勝した。

続くOP特別ホープフルSは2番人気に支持されたが後方のまま6着に終わった。

明け4歳となり、クラシック出走を目指し自己条件で始動する。
1月の黒竹賞は3着に敗退。その後も500万条件3着、山藤賞4着、500万条件2着、夏木立賞2着、ロベリア賞5着と好走するも勝ち切れない競馬が続き、2勝目を挙げることはできなかった。

ロベリア賞後は一息入れられ、9月の500万条件で始動。このレースを1番人気に応え優勝すると、次走は初重賞となるクイーンSへと向かった。

メンバー唯一の重賞勝ち馬サイレントハピネスが抜けた1番人気でサクラキャンドルは8番人気ながら13.1倍と中穴評価だった。
後方からのレースとなったが、徐々に追い上げると直線鋭く伸び、2着アラマサキャップに1.1/2馬身差をつけ優勝した。

賞金を加算し次走はG1・エリザベス女王杯へ。
この頃、主戦・小島太騎手は翌年からの騎手引退を表明。
そして、同じく小島太騎手が騎乗した兄のサクラチトセオーが2週前の天皇賞・秋をハナ差制してG1初勝利を挙げていた。
そんな中迎えたエリザベス女王杯。プライムステージが1番人気ながら4.9倍とオークス馬ダンスパートナーが菊花賞へ向かったこともあり混戦ムード。サクラキャンドルは26.5倍の10番人気と低評価だった。
好スタートから3番手につけると、直線馬場の中央を力強く伸び、ブライトサンディーに3/4馬身差をつけ優勝。
兄とサクラチトセオーとともに引退する小島太騎手の花道を飾った。

その後は暮れの阪神牝馬特別へ向かい、ダンスパートナーに次ぐ2番人気に支持されたが、中団から見せ場なく11着に大敗した。勝ったのは圧倒的人気のダンスパートナーを抑えたサマニベッピンだった。

古馬となった96年は中山牝馬Sで始動。小島太騎手との最後のコンビとなったが、4番人気9着に終わった。

その後はOP特別を3戦するも2着、2着、6着に敗退。

新潟記念で2着に好走すると、秋の始動戦・府中牝馬Sでは1番人気に支持された。
中団大気から直線鋭く伸びると、2着フェアダンスに2馬身差をつけ優勝。エリザベス女王杯以来の勝利を挙げた。

その後、この年から古馬に解放されたエリザベス女王杯の連覇を目指したが、直前で故障を発生し回避。
翌年、定年を迎えた境勝太郎厩舎から調教師に転向した小島太厩舎へと移ったが、そのまま競走馬登録を抹消。現役引退となった。

■引退後
引退後は北海道の新和牧場で繁殖入り。
初年度産駒のサクラフィースト(牝・父サクラチヨノオー)は7戦未勝利で終わる。
3番仔のサクラメモリアル(牝・父サクラローレル)がデビュー戦を快勝し、その後が期待されたが、結局その1勝に留まり14戦1勝で引退。
その後も中央で勝ち星を挙げる産駒は出せず、地方で6勝を挙げたサクラエモーション(セン・ 父ダンスインザダーク)が目立つ程度で、2013年に父サクラオリオンの仔を出産したのを最後に繁殖を引退。
現在は新和牧場で余生を送っている。

2014.7.28

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