週刊あの馬は今!?


第80回:シーキングザダイヤ
■牡 2001/3/1生れ
■血統
父StormCat
母シーキングザパール(SeekingTheGold)
森秀行厩舎

■戦績
03年12月:阪神/新馬戦:5着
03年12月:阪神/未勝利:1着
04年1月:東京/クロッカスS:1着
04年2月:阪神/アーリントンC:1着
04年4月:中山/NZT:1着
04年5月:東京/マイルC:7着
04年7月:英/ジュライC:12着
04年8月:仏/モーリスドゲスト賞:15着
04年12月:宇都宮/とちぎマロニエC:3着
04年12月:園田/兵庫GT:1着
05年1月:川崎/川崎記念:2着
05年2月:東京/フェブラリーS:2着
05年3月:高知/黒船賞:9着
05年5月:シンガポール/エアラインズC:7着
05年10月:盛岡/南部杯:2着
05年11月:名古屋/JBCクラシック:6着
05年11月:東京/JCダート:2着
05年12月:東京大賞典:2着
06年1月:川崎/川崎記念:2着
06年2月:東京/フェブラリーS:2着
06年9月:日本テレビ盃:1着
06年10月:盛岡/南部杯:4着
06年11月:川崎/JBCクラシック:2着
06年12月:大井/東京大賞典:3着
07年2月:東京/フェブラリーS:9着
07年6月:大井/帝王賞:2着
07年10月:大井/JBCクラシック:6着
07年11月:浦和/浦和記念:1着
07年12月:大井/東京大賞典:6着

通算30戦7勝(重賞5勝)

母はNHKマイルC馬で、古馬になってからは仏G1・モーリスドゲスト賞を制し日本調教馬として初の海外G1制覇を遂げたシーキングザパール。
母は引退後、繁殖入りするため米国に戻り、初子として産まれたのがシーキングザダイヤである。

デビュー戦は03年12月。母の主戦でもあった武豊騎手が騎乗し単勝1.1倍の圧倒的1番人気に支持されるが、5着に敗退する。

一叩きされた2戦目は行きっぷりがよくなりハナを奪うとそのまま逃げ切り初勝利。

次走のOP特別・クロッカスSも逃げ切って2連勝とすると、重賞初挑戦となったアーリントンCでは単勝1.6倍の人気に応えて重賞初制覇。

母も勝ったニュージーランドTも制して4連勝とし、春の目標NHKマイルCへ進んだ。

連勝を続けていはいたものの、いくぶん地味な勝ち方だったこともあり、本番ではキングカメハメハに次ぐ2番人気だった。
ちょうど中団からレースを進め直線にかけるが、キングカメハメハの圧倒的な伸び脚の前に完敗。1.5秒差の7着に敗退した。

夏場は母も制した仏G1・モーリスドゲスト賞を目標に海外遠征へ。
しかし、英G1・ジュライC(芝1200)で12着に惨敗すると、続くモーリスドゲスト賞でも15着に終わった。

帰国後は12月のとちぎマロニエCで復帰。1番人気に支持されるもノボトゥルーの3着に敗退。
一叩きされた暮れの兵庫GTを制し、ダート重賞初制覇。
母ほどの成績は残せなかったが、重賞3勝を挙げて3歳シーズンを終えた。

古馬となって初戦は川崎記念。主戦の武豊騎手がタイムパラドックスに騎乗したため、初めての乗り替り。横山典騎手とのコンビで出走するもタイムパラドックスにクビ差及ばず2着に惜敗。
ここからなかなかG1で勝ち切れないレースが続いた。

続くフェブラリーSもメイショウボーラーの2着に惜敗。

その後黒船賞では1番人気ながら9着に大敗。
5月にはシンガポールへ遠征。G1・エアラインズCに出走するも芝2000mという条件も合わず7着に終わる。

帰国後は10月の南部杯で復帰。ユートピアの2着になると、ここから怒濤のG1・2着が始まる。

JBCクラシック6着を挟み、JCダート、東京大賞典、川崎記念、フェブラリーSと連続2着が続いた。

その後は一息入れられ、秋競馬で復帰。3歳兵庫GT1着以来となる武豊騎手とのコンビで日本テレビ盃に出走。1番人気に応え重賞4勝目を挙げ、いよいよG1初制覇への期待が高まった。

しかし、南部杯で4着に敗れると、その後もJBCクラシック、JCダートを連続2着。暮れの東京大賞典も3着に惜敗。
結局5歳シーズンもG1には手が届かなかった。

6歳となったシーキングザダイヤ。
フェブラリーSは相手にも恵まれ1番人気。しかし、後方から伸びあぐねて9着に敗退。

その後は帝王賞5着、JBCクラシック6着と完敗が続いた。

相手が軽くなった浦和記念で久々の勝利を挙げ、暮れの大一番・東京大賞典で悲願のG1制覇を狙うもヴァーミリアンの6着に敗れた。

このレースが現役最後のレースとなり、結局G1には手が届かずに引退が決まった。

G1・2着9回という珍記録を打ち立てたシーキングザダイヤだが、昨年のフェブラリーSで2着に入ったフリオーソが現時点で通算10回の2着となり、記録は更新された。

■引退後
引退後は08年シーズンのみ北海道・優駿スタリオンステーションで種牡馬として供用された。
翌09年から米・ヒルンデイルファームに移動し、現在はチリで種牡馬として供用されている。

日本で産まれた初年度産駒は昨年デビューし、ホッカイドウ競馬新馬戦で産駒のシーキングブレーヴが優勝。同年の新種牡馬の産駒として初勝利を挙げた。
中央では11年9月のジョウノソナタが未勝利戦を勝って初勝利を挙げた。
ただ、これまで中央では5頭が勝ち上がったものの2勝を挙げた産駒はまだ出ていない。

2012.2.21
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