週刊あの馬は今!?


第4回:シックスセンス
■牡 2002/3/5生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母デインスカヤ
半弟デルフォイ(父スペシャルウィーク) 京都新聞杯2着など
■戦績
04年7月/函館新馬戦:2着
04年8月/函館未勝利:1着
04年10月/デイリー杯2歳S:8着
04年11月/ラジオたんぱ杯2歳S:4着
05年1月/京成杯:2着
05年2月/きさらぎ賞:4着
05年3月/若葉S:4着
05年4月/皐月賞:2着
05年5月/ダービー:3着
05年9月/神戸新聞杯:2着
05年10月/菊花賞:4着
05年12月/香港ヴァーズ:2着
06年2月/京都記念:1着
通算:14戦2勝
ディープインパクト、ヴァーミリアン、アドマイヤフジ、アドマイヤジャパン、ローゼンクロイツらのの同期。同じ世代にあの化け物がいたことはついていなかった。クラシックでも常に善戦するも必ず前にはディープがいた。
2戦目で順当に勝ち上がるも3戦目のデイリー杯2歳Sでは生涯で唯一掲示板を外す8着に敗れる。その後はオープン特別3着、重賞でも上位を賑わせ、重賞勝ちも時間の問題と思われたが、そこからが長かった。

皐月賞ステップ若葉Sではアドマイヤフジの4着に敗れるも皐月賞でディープインパクトの2着と奮闘し、力のあるところを見せた。
続くダービーでも3着と春はタイトルに手が届かなかった。
秋も始動戦となった神戸新聞杯で2着するも、ここでもディープインパクトの後塵を拝すことに。
本番こそはと胸に秘めるも、やはり相手は化け物。善戦するも4着に敗れ、クラシックを終える。
暮れには香港G1・香港ヴァーズに挑戦。G1・7勝を挙げ、凱旋門賞、JCでも3着などの実績を誇る04年&06年欧州年度代表馬の牝馬ウィジャボードに次ぐ2着と3歳馬ながらに健闘した。
その後は一息入れ、翌年2月の京都記念で始動。鞍上には主戦四位騎手から新たに武豊騎手を迎え入れた。
G1でも確実に好走しながらこの時点ではまだ1勝馬であり、最強の1勝馬などとも言われた。ステイゴールドやナイスネイチャを思い出させる善戦マンぶりにファンも増えていった。
さて、その京都記念ではこれまでのうっぷんを晴らすような見事な末脚を使いサクラセンチュリーをハナ差抑えて悲願の重賞初制覇を達成した。
ついに本格化と思われた矢先に右前浅屈腱炎を発症。長期の休養を強いられたが、復帰することはなく、引退が決定した。

■引退後
06年に社台スタリオンステーションで種牡馬入り。
受胎確認50万円、出生条件30万円で供用。46頭の繁殖牝馬を集める。
07年よりレックススタッドで繋養。
2年目は56頭と増えたものの、3年目に25頭と半減。
初年度産駒は07年に誕生しているが、SS系種牡馬の需要拡大により質・量ともにそれほど恵まれなかった。
09年にはアイルランドのブリッジハウススタッドでの供用が決定。
種付け料は日本円で約50万円。
そして、翌10年1月に繋養されていたブリッジハウススタッドにて骨折のため死亡。8歳という若さだった。

■産駒
09年11月8日・京都第6Rメイクデビュー京都(芝1400)でラヴセンスが勝ち、JRA初勝利を挙げている。ただ、そのラヴセンスも以降は2桁着順を繰り返し2勝目は挙げていない。
これといった良血はいなかったが、その中でも半兄にプレミアムボックス(オーシャンS)を持つチャーターボックスの07は注目されたが、残念ながら育成段階で予後不良となってしまった。