◆ダノンバラード◆

牡・黒鹿毛
2008年2月19日生まれ
父ディープインパクト
母レディバラード(Unbridled)
栗東・池江郎厩舎

一昨年はアンライバルド、リーチザクラウン、ブエナビスタ、スリーロールスが出走、昨年もローズキングダム、ヴィクトワールピサがデビューした菊花賞当日の芝1800m戦、いわゆる伝説の新馬戦を勝ち、注目を集めていたダノンバラードの2回目の特集です。

初戦は中団から終始余裕の手応えであっさり抜け出すと、上がり3F34.6秒を使い優勝。センスの良さが光る新馬戦だった。

2戦目はOP特別の京都2歳S。単勝1.8倍の断然人気に推されたが、中団から直線伸びあぐね、勝ち馬からクビ+クビ差の3着に惜敗。初戦はレースセンスの良さは見せたものの、やや相手に恵まれていた感もあった。今回は出し入れの激しい競馬となり、経験の差が出てしまった。それでも手応えからすればもう少し負けてもよさそうなところをクビ+クビの僅差に持ち込んだしぶとさを見せた。軽い鼻出血もあったようだ。

朝日杯FSに登録するも1勝馬のため、除外。3戦目は翌週のラジオNIKKEI杯2歳Sになった。新馬、萩Sを連勝したショウナンマイティ、札幌2歳S勝ち馬オールアズワン、新馬、野路菊Sを連勝したハーツクライ産駒の評判馬ウインバリアシオンらが有力視された。そのほかにもコティリオン、アドマイヤコリン、ナリタキングロードなどかなりメンバーが揃った1戦となった。ダノンバラードは前走の負けもあり、4番人気にとどまった。
ダノンバラードは有力馬を前に見ながら中団やや後方、10番手あたりを追走。1番人気のショウナンマイティはクビを上げながらかかり気味だ。ウインバリアシオンは手応え良く4角手前でポジションを上げる。オールアズワンも外目を手応え良く追走している。その2頭の外から直線一気に捕らえると、上がり最速の34.7秒で差し切り勝ち。2着との着差はクビ差だったが、それ以上に手応えの差は歴然としていた。

内容的には完勝で、ディープインパクト産駒の重賞初制覇を遂げた。
管理するのは父も管理した池江郎師、鞍上も父の主戦・武豊騎手と印象深い1戦となった。

2着オールアズワン、4着ウインバリアシオンも間隔が空いていたこともあり、次に戦う時は調子を上げてくるはず。それ以上に警戒すべきはやはりディープインパクト産駒で3着だったコティリオンか。直線は内で行き場をなくし、外に持ち出すロスがありながらかなり際どいところまで盛り返した。この馬もスムーズであれば力の差はそれほどないように感じる。

勝ったダノンバラードの次走はきさらぎ賞、共同通信杯あたりが有力視される。ここを勝って安泰というわけにはいかないが、クラシックの中心にいる1頭には違いない。

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