ﾌﾟﾗﾝｽﾃﾞﾄﾜｰﾙ

牡・栗毛
2008年3月30日生まれ
父ﾃﾞｨｰﾌﾟｲﾝﾊﾟｸﾄ
母ｽｷｰﾊﾟﾗﾀﾞｲｽ(父Lyphard)
(仏G1・ﾑｰﾗﾝﾄﾞﾛﾝｼｬﾝ賞)
美浦・藤沢厩舎

母は仏G1・ﾑｰﾗﾝﾄﾞﾛﾝｼｬﾝ賞を制し、日本でも京王杯SCを勝っている。半姉に阪神牝馬Sを勝ったｴｱﾄｩｰﾚがいる超良血馬。
ﾃﾞﾋﾞｭｰ前から評判で、未出走ながらｵｰﾌﾟﾝ特別ｸﾛｰﾊﾞｰ賞にも登録したほど。
調教では古馬ｵｰﾌﾟﾝと互角の動きを見せていたが、一杯に追ったことがなく、仕上がりは悪くないものの、ﾒｲﾁという状態でもなかった。
ｼﾞｮｯｷｰからは「悪くない動き」「まだ子供っぽい。一歩ずつ良くなる」など、先を見た発言も出ており、半信半疑だった。
それでも期待は高く、単勝1.3倍のﾀﾞﾝﾄﾂ人気に推される。
ｽﾀｰﾄはそれほどよくなく、若干後手を踏む形。それでもすっと好位に取り付き、道中は2番手を楽に追走。前半3F37.6秒と遅い流れ。それほどかかることはなかったが、ﾍﾟｰｽの割には行き脚がよくない。勝負所では手応えもそれほどよくなく、むしろすぐ後ろのﾏｲﾈｸｲｰﾝの方がよく映った。
それでも外から並びかけられると、徐々にｴﾝｼﾞﾝがかかり、最後一瞬いい脚を見せてｺﾞｰﾙ。半馬身差だけ押さえ込んでの勝利だった。

前評判からするとやや物足りない勝利にも映るが、そもそも一杯に追ったことのない勝ったことは評価したい。
ただし、全体の時計が芝1800を1.52.2、上がり3F36.2と標準に留まっており、2着以下が次走どんな競馬を見せるのかにも注意しておきたい。次を走ってみないと分からないが、相手に恵まれていた可能性も残る。
ﾚｰｽで一杯に追われたことで、素軽さが加わればこの先も期待が持てるが、いずれにしても次走以降要注目だ。