ﾀﾅﾄｽ

牡･黒鹿毛
2008年4月12日生まれ
父ｼﾝﾎﾞﾘｸﾘｽｴｽ
母ｼﾞｮｳﾉﾋﾞｸﾄﾘｱ(ｻﾝﾃﾞｰｻｲﾚﾝｽ)
栗東･森秀行厩舎

母は現役時代にｸｲｰﾝC2着など活躍したｼﾞｮｳﾉﾋﾞｸﾄﾘｱ。ｼﾝﾎﾞﾘｸﾘｽｴｽ×SS系牝馬はﾌｪﾌﾞﾗﾘｰSを制したｻｸｾｽﾌﾞﾛｯｹﾝと同じ配合。

ﾃﾞﾋﾞｭｰ戦は京都のﾀﾞｰﾄ1800m。鞍上武豊騎手。
それほど行きっぷりがよくなく、道中は中団のｲﾝを追走。4角手前では、先頭と10馬身はあろうかというところまで後退し、惨敗かと思われた。
しかし、直線入口に差し掛かるとようやくｴﾝｼﾞﾝが点火するが、先頭集団もまだ手応えは残っている。
それでも直線、大外に持ち出して追い始めると、あっという間に射程距離に入る。
4角では絶望的な差があったが、直線半ばには先頭集団を捕らえ、さらにそこから4馬身ちぎって見せた。
勝ち時計は1.56.4。上がり3Fは37.3秒と、2番目の上がりを使ったﾃｰｵｰﾌﾞﾕｳﾃﾞﾝを2.4秒も上回る豪脚だった。
まさに飛んでくるかのように差し切った。

道中はﾚｰｽに集中していないのか、やや気性に課題を残したが、抜群の末脚を見せた。
大きいﾚｰｽになると、勝負所で置かれることは致命的。気性面の成長が待たれるが、素材の高さは間違いない。