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急げ
■田原成貴(たばら せいき)
■1959年1月15日生まれ。島根県出身。
■1978年に騎手ﾃﾞﾋﾞｭｰ。ﾃﾞﾋﾞｭｰ当時は谷八郎厩舎に所属。ﾃﾞﾋﾞｭｰ戦でﾃﾝｼﾝﾆｼｷに騎乗し勝利を挙げるなど1年目に28勝を挙げ新人賞を獲得。2年目には63勝を挙げ、関西最多勝に。82年～3年連続関西1位。83年、84年には全国ﾘｰﾃﾞｨﾝｸﾞに輝いた。
83年有馬記念(ﾘｰﾄﾞﾎｰﾕｰ)でG1初制覇。ﾃﾞﾋﾞｭｰ直後から華麗な手綱捌きで｢天才ｼﾞｮｯｷｰ｣｢魔術師｣などとも呼ばれた。
93年有馬記念ではﾄｳｶｲﾃｲｵｰ奇跡の復活、87年ﾏｯｸｽﾋﾞｭｰﾃｨでの桜花賞・ｵｰｸｽ制覇、ﾏﾔﾉﾄｯﾌﾟｶﾞﾝでの菊花賞、有馬記念、宝塚記念、天皇賞・春制覇、ﾌﾗﾜｰﾊﾟｰｸでのｽﾌﾟﾘﾝﾀｰｽﾞS1cm差勝利など数々の名勝負を演出。
98年の騎手引退までに通算1112勝（うち重賞65勝、G1・15勝）を挙げた。
ｼﾞｮｯｷｰ意外にも競馬劇画｢勝算｣、競馬漫画｢ありゃ馬こりゃ馬｣の原作を書き、ﾊﾞﾝﾄﾞ｢烈｣を結成して｢自由にさせてほしいのさ｣を出すなどの活動も目立った。
引退後は調教師に転身。開業翌年にはﾌｻｲﾁｾﾞﾉﾝで00年弥生賞を制覇するも、01年10月に覚せい剤所持、銃刀法違反で逮捕され、懲役2年、執行猶予3年の判決を受けた。
10年1月には大麻取締法違反の罪で懲役10月、執行猶予4年の有罪判決を受ける。
さらに同年9月に同居している男性（46）と口論になり、刃物をつきつけて「刺すぞ」などと脅し、殴る蹴るの暴行をし、腕や顔に怪我を負わせた疑いで逮捕された。
■過去にも数々のﾄﾗﾌﾞﾙを巻き起こした。
・87年に田原騎乗で2冠を制したﾏｯｸｽﾋﾞｭｰﾃｨだが、翌年ｽﾗﾝﾌﾟに陥り、田原が責任を取る形で降ろされた。田原はそれを不服とし、伊藤雄二厩舎と絶縁に。以降、引退まで同厩舎の馬には一切騎乗しなかった｢ﾏｯｸｽﾋﾞｭｰﾃｨ事件｣
・92年ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ女王杯での騎乗馬ｻﾝｴｲｻﾝｷｭｰについて状態が思わしくないことを発言し、ｻﾝｹｲｽﾎﾟｰﾂと対立した｢ｻﾝｴｲｻﾝｷｭｰ事件｣
・98年ｽﾎﾟｰﾂﾆｯﾎﾟﾝの記事内容に抗議。京都競馬場の検量室に呼び出し、記者の顔面にﾑﾁがあたり重傷を負わせた「記者殴打事件｣
・00年弥生賞を勝ち、皐月賞の有力候補だった管理馬ﾌｻｲﾁｾﾞﾉﾝが脚部不安で回避。ｵｰﾅｰの関口房朗氏への事前の連絡がなく、同氏が激怒。森厩舎へと転厩させられた。
・01年、管理馬ﾌｼﾞﾔﾏﾊｸｻﾞﾝの耳にｵｰﾅｰや厩務員に内緒で発信機を装着し、50万円の罰金が科せられた。装着の動機は不明。
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