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■ｳｵｯｶ
■2004/4/4 鹿毛 栗東･角居厩舎
■血統
父ﾀﾆﾉｷﾞﾑﾚｯﾄ(ﾌﾞﾗｲｱﾝｽﾞﾀｲﾑ)
母ﾀﾆﾉｼｽﾀｰ(ﾙｼｮﾝ)
■通算成績
26戦10勝(うち海外4戦0勝,重賞8勝)
■重賞勝鞍
06年/阪神JF(G1)
四位/2着ｱｽﾄﾝﾏｰﾁｬﾝ
07年/ﾁｭｰﾘｯﾌﾟ賞(G3)
四位/2着ﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄ
07年/日本ﾀﾞｰﾋﾞｰ(G1)
四位/2着ｱｻｸｻｷﾝｸﾞｽ
08年/安田記念(G1)
岩田/2着ｱﾙﾏﾀﾞ
08年/天皇賞･秋(G1)
武豊/2着ﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄ
09年/ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾏｲﾙ(G1)
武豊/2着ﾌﾞﾗﾎﾞｰﾃﾞｲｼﾞｰ
09年/安田記念(G1)
武豊/2着ﾃﾞｨｰﾌﾟｽｶｲ
09年/ｼﾞｬﾊﾟﾝｶｯﾌﾟ(G1)
ﾙﾒｰﾙ/2着ｵｳｹﾝﾌﾞﾙｰｽﾘ
■戦績
2歳時(2006年)
10月29日京都競馬場芝1600mを鞍上鮫島騎手でﾃﾞﾋﾞｭｰ。1番人気はﾚｰｽﾄﾞｰﾙに譲るものの、同馬に3.1/2馬身差をつけ快勝。2戦目の黄菊賞からは四位騎手とのｺﾝﾋﾞ。ﾚｰｽはｽﾀｰﾄで後手を踏み2着に敗退。3戦目の阪神JF(G1)は4番人気。ﾚｰｽは中団追走から先に抜け出したｱｽﾄﾝﾏｰﾁｬﾝを差し切り、G1初制覇。
3歳時(2007年)
3歳緒戦はｴﾙﾌｨﾝｽﾃｰｸｽ。他馬より2kg重い56kgでの出走だったが、直線馬なりで先頭に立つと、2着ﾆｼﾉﾏﾅﾑｽﾒに3馬身差をつけ完勝。続くﾁｭｰﾘｯﾌﾟ賞ではﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄとのﾏｯﾁﾚｰｽをｸﾋﾞ差制して優勝。3着馬とは6馬身の差がついていた。本番の桜花賞ではﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄの早め抜け出しを捕らえきれず2着。その後はｵｰｸｽではなく、日本ﾀﾞｰﾋﾞｰに参戦。牝馬としては1996年ﾋﾞﾜﾊｲｼﾞ以来11年ぶりの出走となった。ﾚｰｽは2着ｱｻｸｻｷﾝｸﾞｽに3馬身差をつける完勝で、1937年ﾋｻﾄﾓ、1943年ｸﾘﾌｼﾞに続く史上3頭目の牝馬優勝を飾った。その勢いをかって宝塚記念にも出走するも、折り合いを欠き8着に大敗。
秋は凱旋門賞挑戦ﾌﾟﾗﾝもあり、ｳﾞｪﾙﾒｲﾕ賞から凱旋門賞を予定されていたが、夏場に蹄球炎を発症し遠征を断念。
秋は秋華賞からの始動。後方からﾚｰｽを進めるも、ﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄ、ﾚｲﾝﾀﾞﾝｽを交わせず3着。次走のｴﾘｻﾞﾍﾞｽ女王杯ではﾚｰｽ当日の朝に右関節跛行を発症し出走を取り消した。症状は軽く、ｼﾞｬﾊﾟﾝｶｯﾌﾟに出走。道中後方からﾚｰｽを進め、直線追い上げるも4着に終わった。
ﾌｧﾝ投票1位に選ばれた有馬記念では折り合いを欠くと、早々に失速。ﾏﾂﾘﾀﾞｺﾞｯﾎの11着に大敗した。また、同ﾚｰｽにﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄも出走し、2着に好走その結果、同馬との直接対決で3戦連続で先着を許し、ﾀﾞｰﾋﾞｰを制しながら、JRA最優秀3歳牝馬の座を奪われてしまった。(64年ぶりの牝馬によるﾀﾞｰﾋﾞｰ制覇が選考理由となり、JRA特別賞を受賞)。
4歳時(2008年)
古馬緒戦は京都記念で始動。同世代の牡馬ｱﾄﾞﾏｲﾔｵｰﾗが1番人気でｳｵｯｶは2番人気。折り合いを欠くちぐなぐな競馬となってしまい6着に敗退。
次走は武豊騎手を鞍上に迎えﾄﾞﾊﾞｲﾃﾞｭｰﾃｨﾌﾘｰに参戦。積極的なﾚｰｽをするも4着。帰国後は短期放牧に出された後、ｳﾞｨｸﾄﾘｱﾏｲﾙに出走。直線、楽な手応えだったが、ｴｲｼﾞｱﾝｳｲﾝｽﾞを捕らえきれず2着に敗退。
中2週で臨んだ安田記念では武豊騎手がｽｽﾞｶﾌｪﾆｯｸｽへの騎乗が決まっていたため、岩田騎手との新ｺﾝﾋﾞを組むことに。好ｽﾀｰﾄを決めると、直線一気に抜け出し、2着ｱﾙﾏﾀﾞに3.1/2馬身差をつけ快勝。ﾀﾞｰﾋﾞｰ以来約1年ぶりの勝利を飾った。その後は宝塚記念に向かわず休養。
秋は毎日王冠から始動。圧倒的な1番人気に推される。ﾚｰｽでは馬なりで先手を取り、直線逃げ切りを図ったものの、ｺﾞｰﾙ前でｽｰﾊﾟｰﾎｰﾈｯﾄに差され、2着。
続く天皇賞・秋ではﾗｲﾊﾞﾙのﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄ、1つ下のﾀﾞｰﾋﾞｰ馬ﾃﾞｨｰﾌﾟｽｶｲとの壮絶な叩き合いとなる。先手を取ったﾀﾞｲﾜｽｶｰﾚｯﾄをｺﾞｰﾙ寸前、わずか2cm差し切り優勝。
ｼﾞｬﾊﾟﾝｶｯﾌﾟでは武豊騎手がﾒｲｼｮｳｻﾑｿﾝに騎乗したため、再び岩田騎手に乗り替り。2番人気に支持されるも、道中は折り合いを欠き3着に敗れた。
有馬記念ではﾌｧﾝ投票1位に選出されるも回避。
JRA賞では年度代表馬、最優秀4歳以上牝馬に選出された。牝馬の年度代表馬は97年ｴｱｸﾞﾙｰｳﾞ以来11年ぶりであった。
5歳時(2009年)
5歳となった09年は再びﾄﾞﾊﾞｲに挑戦。前哨戦ｼﾞｪﾍﾞﾙﾊｯﾀを5着、本番のﾄﾞﾊﾞｲﾃﾞｭｰﾃｨﾌﾘｰでは雨のため重たい馬場となり、2番手を追走するも直線力尽き7着に敗れた。
帰国後はｳﾞｨｸﾄﾘｱﾏｲﾙに直行。1番人気に支持されると、2着ﾌﾞﾗﾎﾞｰﾃﾞｲｼﾞｰに7馬身差をつける圧勝。4年連続G1勝利を達成した。
続く安田記念も1番人気。道中は中団を追走し、抜群の手応えで直線を迎えるも前が開かず、残り100m付近でようやく進路が開く厳しい展開となったが、そこから一気にﾃﾞｨｰﾌﾟｽｶｲを差し切って優勝。
宝塚記念は回避し夏場は休養。
秋緒戦は毎日王冠から。単勝1.3倍の断然人気に推される。昨年同様道中はﾊﾅを切ると、直線も楽な手応えで逃げ切りかと思われたが、残り100m付近でｶﾝﾊﾟﾆｰに差され2着。
本番の天皇賞・秋でも1番人気に推される。中団やや後方からﾚｰｽを進めるが、直線先に抜け出したｶﾝﾊﾟﾆｰ、ｽｸﾘｰﾝﾋｰﾛｰを捕らえきれず3着に敗れた。
ｼﾞｬﾊﾟﾝｶｯﾌﾟでは鞍上にﾌﾗﾝｽのﾙﾒｰﾙ騎手を迎え入れての出走。1番人気に推される。武豊騎手騎乗のﾘｰﾁｻﾞｸﾗｳﾝがﾚｰｽを引っ張る淀みのないながれで4,5番手を折り合い、直線も絶好の手応えから抜け出すと、大外から追い込んだｵｳｹﾝﾌﾞﾙｰｽﾘを僅か2cm凌ぎ切り1着。ｼﾝﾎﾞﾘﾙﾄﾞﾙﾌ、ﾃｲｴﾑｵﾍﾟﾗｵｰ、ﾃﾞｨｰﾌﾟｲﾝﾊﾟｸﾄに並ぶ、JRA・G1・7勝目を挙げる快挙を達成した。
6歳時(2010年)
3年連続のﾄﾞﾊﾞｲ遠征。前哨戦からﾄﾞﾊﾞｲﾜｰﾙﾄﾞｶｯﾌﾟを目指す。
前哨戦のﾏｸﾄｩｰﾑ･ﾁｬﾚﾝｼﾞ･ﾗｳﾝﾄﾞ3(G2・AW2000)で始動。道中好位を追走するも直線脚色が鈍り8着に敗れる。勝ったのは同じく日本から参戦したﾚｯﾄﾞﾃﾞｨｻﾞｲｱで後方一気の差し切りだった。
ここを叩いて最大目標でﾗｽﾄﾗﾝとなるﾄﾞﾊﾞｲﾜｰﾙﾄﾞｶｯﾌﾟ(G1・AW2000)を目指す予定だったが、ﾚｰｽ中に鼻出血を発症していたことが発覚。2度目の発症となったことからﾗｽﾄﾗﾝを迎えることなく引退が決まった。
引退後はｱｲﾙﾗﾝﾄﾞへ渡り、凱旋門賞馬ｼｰｻﾞｽﾀｰｽﾞと交配。数年は現地に留まり種付けを行い、産駒は(外)として日本で走る見込み。
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