競馬情報ニュース2015/6/21

今週の重賞予想

  • ★函館開催開幕をつげる函館スプリントSは4番人気ティーハーフが最後方から直線一気の差し切り勝ちを収めた。

    出展:sankei.com
    道中は最後方を進んだが、最後の直線で外へ持ち出すと一気に伸び、ごぼう抜き!スプリント戦、それも小回り函館で2着に2馬身半差をつける快勝だった。

    兄は香港スプリント王

    半兄ラッキーナインは香港スプリント、クリスフライヤーインターナショナルSを制した香港のスプリント王。12年には来日し、安田記念(11着)、スプリンターズS(5着)にも参戦した。
    また全兄サドンストームは日本でデビュー。重賞タイトルに手は届いていないがシルクロードS2着などこちらもスプリント戦で活躍している。若いころは素質だけで走っていたが、5歳秋から成績が安定してきて、スワンS以降は6戦して高松宮記念4着を含み掲示板を外していない。
    才能が遅咲きなのは兄弟ともに共通している。

    デビューから期待された素質馬

    ティーハーフがデビューしたのはちょうど3年前のメイクデビュー阪神(6/23・芝1200)だった。武豊騎手とのコンビで2着に4馬身差をつける圧勝で、続く函館2歳Sでも3着と早くからの活躍が見込まれた。
    しかし、その後は一気の素質開花とはいかず、徐々に力をつけていくことになる。
    3歳春の葵SでOP勝ちを収めるも、秋以降は壁に当たり1000万下に降級後も敗退が続いた。
    ところが昨年末から一息入れられたことで一変。
    休み明けの1000万平場で3着に好走すると、叩き3戦目の千種川特別で1着。3歳春の葵S以来1年11月ぶりの勝利を挙げると、続く準OP・彦根SもV。
    迎えた函館スプリントSは4番人気での出走だった。
    スタートを出ず道中は最後方からと小回りの函館では致命的なロス。4角手前でも前とはかなり差のある最後方を追走していたが、4角入口で一気にまくると桁違いの脚を見せて一気に先頭に立った。躍動するそのフォームも他馬とはまったく異なり、まさに"異次元の脚"で後続を突き離すと2着アースソニックに2馬身半差をつける完勝であった。

    デビュー当初は体がゆるく素質だけで好走を繰り返してきた。それが5歳を迎えて完全に本格化。トモに力がつき迫力が出てきた。

    鞍上との相性も○

    それまでは武豊騎手をはじめ、M・デムーロ、内田騎手などの名ジョッキーが騎乗していた。本格化したのは今年に入ってから馬が力をつけたことが一番の要因だが、鞍上の国分優作騎手との相性も抜群だ。5戦して【3・1・1・0】と完璧。鞍上にとっては昨年の小倉2歳S(オーミアリス)以来の勝利だが、その時は15番人気の伏兵。人気馬に乗っての重賞制覇はそれとはまた違い、自信にもなるだろう。

    サマースプリントシリーズはもちろん、主役不在のスプリント戦線の主役を張ることができるのか、今後の走りに注目だ。

今週のマル秘予想