競馬情報ニュース2015/8/3

今週の重賞予想

  • ★ゴールドシップの有馬記念後の引退が決まった。来春からビッグレッドファームで種牡馬入りするが、総額約10億円のシンジケートが組まれた。

    出展:sanspo.com

    シンジケートって?

    種牡馬のシンジケートとは種付け権を株にして分割。種牡馬の権利を出資者による法人が所有することである。
    高額の種牡馬は個人で所有するよりもシンジケートにより権利を分割し、それにより負担も分散させることでリスクを減らせる。そのため最近の人気種牡馬の多くはシンジケートが組まれる。
    通常60口で構成されることが多く、ディープインパクトの場合は1口8500万円の60口で51億円のシンジケートが組まれたとされる。

    株の保有者には1株につき毎年1頭の交配権利がある。余勢といって、口数以上に種付けが行われる場合もある。この余勢種付けによって得られた利益は下部の所有者に分配されることになる。また株は売買も可能となっている。

    過去の高額種牡馬

    まず真っ先に思い浮かぶのは今や説明不要の大種牡馬となったディープインパクト。05年クラシック三冠のほかにJC、有馬記念などG1・7勝を挙げて種牡馬入り。父サンデーサイレンスの後継種牡馬大本命として注目を集め、総額51億円のシンジケートが組まれた。1口8500万円と高額だったが、今となっては非常に安い買い物だった。

    その他にも高額シンジケートが組まれた例は多数ある。
    ●ラムタラ 44億2800万円
    1億8000万円×41株
    95年凱旋門賞などG1・3勝を挙げて日本へ輸入された。神の子として当時大注目を集めていたが、結果は散々なことに。。。

    ●ウォーエンブレム 30億円
    5000万円×60株
    02年ケンタッキーダービー馬。
    ポスト・サンデーサイレンスとして注目されたが、いざ種牡馬入りすると特定の牝馬にしか興味を示さず種付けが難航。1年目はわずか7頭の種付けに終わった。初年度にしてシンジケートは解散。保険金が支払われることになった。2年目以降も種付けは続けられたが厳しい状況が続いた。非常に少ない産駒の中からローブティサージュ、ブラックエンブレムといったG1馬を輩出したあたり、まともであれば大活躍をしていた可能性もある。

    ●サンデーサイレンス 25億5000万円
    4250万円×60株
    BCクラシックなどG1・6勝。日本に革命をもたらした大種牡馬。通算勝利数、G1勝利数、獲得賞金額などほとんどすべてと言っていいほどの記録を作った。

    ●キングカメハメハ 21億円
    3500万円×60株
    ダービー、NHKマイルCを制して種牡馬入り。芝・ダート問わずオールマイティな産駒を送り出す。ディープインパクトには及ばないものの現在の種牡馬争いでは確固たる地位を築いている。

    ●ナリタブライアン 20億7000万円
    3450万円×60株
    95年クラシックなどG1・5勝を挙げた怪物。内国産馬としては当時の史上最高額となるシンジケートだった。わずか2世代を残し急逝してしまったためその真価は闇のままとなってしまった。

    サンデーサイレンス、ディープインパクト、キングカメハメハのように大成功した例もあれば、そうではないこともある。むしろ思惑通りにならないことの方が多い種牡馬の世界。
    近代競馬では不可欠な瞬発力。これに欠けるとされるゴールドシップがどれだけ種牡馬として活躍できるのか。10億円の評価が高いのか、低いのか。3年後にデビューするであろう産駒たちの走りが今から待ち遠しい。

今週のマル秘予想