競馬情報ニュース2015/6/18
今週の重賞予想
- 天皇賞馬スピルバーグが日本馬初のロイヤルアスコット勝利を目指しプリンスオブウェールズSに出走したものの、世界の厚い壁に跳ね返され6着に終わった。それでも挑戦なければ悲願達成はありえず、今後も挑戦する馬がどんどん現れて欲しいものだ。
出展:jra-van.jp
シーキングザパールから始まった日本調教馬による海外G1制覇も過去の名馬による挑戦があったからこその偉業だった。
過去の日本調教馬によるG1制覇
■2015年ジョージライダーS(豪G1・芝1500)
優勝:リアルインパクト(牡7・父ディープインパクト)
騎手:J.マクドナルド
■2014年コーフィールドC(豪G1・芝2400)
優勝:アドマイヤラクティ(牡7・父ハーツクライ)
騎手:Z.バートン
■2014年オールエイジドS(豪G1・芝1400)
優勝:ハナズゴール(牝5・父オレハマッテルゼ)
騎手:N.ローウィラー
■2014年ドバイシーマクラシック(首G1・芝2410)
優勝:ジェンティルドンナ(牝5・父ディープインパクト)
騎手:R.ムーア
■2014年ドバイデューティフリー(首G1・芝1800)
優勝:ジャスタウェイ(牡5・父ハーツクライ)
騎手:福永祐一
■2013年香港スプリント(香G1・芝1200)
優勝:ロードカナロア(牡5・父キングカメハメハ)
騎手:岩田康誠
■2012年香港スプリント(香G1・芝1200)
優勝:ロードカナロア(牡4・父キングカメハメハ)
騎手:岩田康誠
■2012年クイーンエリザベス2世C(香G1・芝2000)
優勝:ルーラーシップ(牡5・父キングカメハメハ)
騎手:U.リスポリ
■2011年ドバイワールドC(首G1・AW2000)
優勝:ヴィクトワールピサ(牡4・父ネオユニヴァース)
騎手:M・デムーロ
■2007年シンガポール航空国際C(星G1・芝2000)
優勝:シャドウゲイト(牡5・父ホワイトマズル)
騎手:田中勝春)
■2007年ドバイデューティフリー(首G1・芝1777)
優勝:アドマイヤムーン(牡4・父エンドスウィープ)
騎手:武豊
■2006年メルボルンC(豪G1・芝3200)
優勝:デルタブルース(牡5・父ダンスインザダーク)
騎手:岩田康誠
■2006年シンガポール航空国際C(星G1・芝2000)
優勝:コスモバルク(牡5・父ザグレブ)
騎手:五十嵐冬樹
■2006年ドバイシーマクラシック(首G1・芝2400)
優勝:ハーツクライ(牡5・父サンデーサイレンス)
騎手:C・ルメール
■2005年香港マイル(香G1・芝1600)
優勝:ハットトリック(牡4・父サンデーサイレンス)
騎手:O.ペリエ
■2005年アメリカンオークス(米G1・芝2000)
優勝:シーザリオ(牝3・父スペシャルウィーク)
騎手:福永祐一
■2003年クイーンエリザベス2世C(香G1・芝2000)
優勝:エイシンプレストン(牡6・父Green Dancer)
騎手:福永祐一
■2002年クイーンエリザベス2世C(香G1・芝2000)
優勝:エイシンプレストン(牡5・父Green Dancer)
騎手:福永祐一
■2001年香港C(香G1・芝2000)
優勝:アグネスデジタル(牡4・父Crafty Prospector)
騎手:四位洋文
■2001年香港マイル(香G1・芝1600)
優勝:エイシンプレストン(牡4・父Green Dancer)
優勝:福永祐一
■2001年香港ヴァーズ(首G1・芝2400)
優勝:ステイゴールド(牡7・父サンデーサイレンス)
騎手:武豊
■2000年ジュライC(英G1・芝1200)
優勝:アグネスワールド(牡5・父Danzig)
騎手:武豊
■1999年アヴェイユドロンシャン賞(仏G1・芝1000)
優勝:アグネスワールド(牡4・父Danzig)
騎手:武豊
■1999年サンクルー大賞(仏G1・芝2400)
優勝:エルコンドルパサー(牡4・父Kingmambo)
騎手:蛯名正義
■ジャックルマロワ賞(仏G1・芝1600)
優勝:タイキシャトル(牡4・父Devil's Bag)
騎手:岡部幸雄
■モーリスドゲスト賞(仏G1・芝1300)
優勝:シーキングザパール(牝4・父Seeking the Gold)
騎手:武豊
意外なことが3つあった。2つは赤字にしたところで、もう1つは福永騎手が5勝している点だった。国内王道G1での勝利が少ないため大舞台に弱いイメージもあったが、5勝は武豊騎手と並びトップだ。
シーキングザパールが勝ったときは、その翌週行われるジャックルマロワ賞でのタイキシャトルへの期待が高かったせいもあり「あっさり勝ってしまった」という印象が正直なところだった。その後もいわゆるマル外の活躍馬が目立っていたが、SS系の広がりもあり現在では内国産馬の活躍が多い。
日本から海外への参戦となると輸送がカギとなる。比較的遠征することの多いドバイ、香港、オーストラリアでは好成績を収める機会が増えた。しかし欧州圏内となるとなかなか結果が出せていない。
欧州での活躍が少ないのはなぜ?
輸送以外に大きな原因は馬場にありそうだ。
日本は年々時計が早くなっているように硬い馬場が特徴。切れ味を活かす競馬を仕込まれる日本馬にとってタフな欧州の馬場をこなすのは簡単ではない。欧州の一流馬がジャパンCに参戦しても結果が残せないようになってきているが、最近では一流馬が参戦すらしなくなっている。
特にイギリスのアスコットはタフなことで有名。ハーツクライがキングジョージで3着に食い込んだのが最高で、ダービー馬ディープブリランテはキングジョージ10頭立て8着、グランプリボスはセントジェームズパレスS9頭立て8着と惨敗。
欧州のビッグレースで惜しかったといえば、凱旋門賞に挑戦したエルコンドルパサー、オルフェーヴルの2頭。ともに事前に現地入りし、前哨戦を使っての挑戦だった。特にエルコンドルパサーは長期遠征であった。
やはり今後日本馬が欧州ビッグレース制覇をするのならばある程度の長期遠征で適性を高めることが好ましそうだ。
今回は残念な結果に終わってしまったが、敗因はある程度わかっていることでもある。
スピルバーグも欧州では敗れたが、日本に戻れば事情は違う。今後は天皇賞・秋連覇を目指すことになるが、一皮むけた走りに期待したい。
今週のマル秘予想