週刊あの馬は今!?


第109回ビリーヴ
■牝 1998/4/26生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母グレートクリスティーヌ(Danzing)
松元茂樹厩舎

■戦績
00年11月:新馬戦/福永/1着
00年12月:500万下/福永/6着
01年1月:若菜賞/松永幹夫/9着
01年1月:寒桜賞/松永幹夫/4着
01年3月:フラワーC/宝来/8着
01年5月:あずさ賞/福永/3着
01年5月:500万下/福永/1着
01年6月:ファルコンS/福永/9着
01年11月:醍醐特別/福永/1着
01年12月:逆瀬川S/小牧/3着
02年2月:山城S/福永/2着
02年3月:武庫川S/福永/3着
02年3月:船橋S/安藤勝/3着
02年4月:淀屋橋S/岩田/1着
02年5月:京王杯SC/福永/3着
02年6月:テレビ愛知OP/福永/7着
02年7月:佐世保S/福永/1着
02年8月:北九州短距離S/岩田/1着
02年9月:セントウルS/岩田/1着
02年9月:スプリンターズS/武豊/1着
02年12月:香港スプリント/武豊/12着
03年3月:阪急杯/武豊/9着
03年3月:高松宮記念/安藤勝/1着
03年5月:京王杯SC/安藤勝/8着
03年6月:安田記念/安藤勝/12着
03年7月:函館スプリントS/安藤勝/1着
03年9月:セントウルS/安藤勝/2着
03年10月:スプリンターズS/安藤勝/2着

通算28戦10勝(重賞4勝)

※馬齢は現在の表記で統一します。

父は大種牡馬サンデーサイレンスだが、母の父のDanzigが出たのか父の産駒にしては珍しく遅咲きのスプリンターで全10勝のすべてを1200m戦で挙げた。

デビュー戦は2歳11月の京都芝1200m。単勝1.5倍の1番人気に応え2馬身半差の逃げ切り勝ちでデビュー戦を飾る。

その後はフラワーC8着など5連敗するが、マイル戦、ダート戦、不良馬場、1800m戦、マイル戦といずれもそれなりの敗因があった。

2勝目は7戦目、3歳5月の中京500万下平場戦。好位から直線抜け出し、2着ゴールドディスクをクビ差抑えて勝ち上がった。

次走のG3・ファルコンSでは後方からいいところなく9着に敗れるが、5ヶ月の休みをとって挑んだ1000万特別を快勝。3勝目を挙げた。
その後12月に準OPを1戦するが3着に敗れた。

古馬となったビリーヴ。2月の山城Sで始動すると、準OPを2,3,3着に善戦。4月の淀屋橋Sで鞍上に岩田騎手を迎えると、後続に6馬身差をつける圧勝でOP入りを果たした。

次走の京王杯SCでは相手が一気に強化され7番人気と評価は低かったが3着に好走した。

夏場に降級となり、佐世保S、北九州短距離Sを2連勝し再びOP入り。
4度目の重賞挑戦となったセントウルSでは1番人気に支持された。
好位5,6番手に取りつくと、上がり最速の33.5秒で駆け上がり、後続に4馬身差をつける圧勝で重賞初制覇を飾った。

G1初挑戦となったスプリンターズSは11頭立ての小頭数となったが、武豊騎手に乗り替り堂々の1番人気。好位追走から直線前を行くG1馬2頭、ショウナンカンプ、アドマイヤコジーンを交わして伸びるとそのまま1着でゴール。4連勝でG1制覇を遂げた。
父サンデーサイレンスにとってもこの勝利が産駒初のスプリントG1制覇となった。

暮れには香港へ遠征。香港スプリントに出走したが力を出し切れず12着に敗退し、休養に入った。

5歳となったビリーヴは3月の阪急杯で始動。2番人気に推されるも9着に大敗し、本番高松宮記念では3番人気での出走となった。
1番人気ショウナンカンプが逃げる展開でビリーヴがそれを見る形で続く。逃げたショウナンカンプの脚色が早々に鈍る中、ビリーヴが交わして先頭へ立つとそのまま2着サニングデールに1馬身差をつけ押し切り勝ち。G1・2勝目を挙げた。

その後は距離を伸ばし安田記念を目標にしたが、京王杯SC8着、安田記念12着といいところなく敗れた。

5歳シーズンは夏場に北海道へ遠征。函館スプリントSでは56キロを背負ったが2着アグネスソニックに2馬身差をつけ快勝した。

秋はセントウルSで始動。1番人気だったがテンシノキセキを僅かハナ差捕らえ切れずに2着に惜敗するも連覇のかかるスプリンターズSへ向けまずまずのスタートを切った。

そして迎えた引退レース・スプリンターズSは単勝2.2倍の1番人気での出走。
好位から直線抜け出し押し切りを図ったが、ゴール寸前に豪快に追い込んだデュランダルにハナ差交わされ2着に惜敗した。

この年は高松宮記念制覇、スプリンターズS2着とスプリントG1での活躍が評価され最優秀4歳以上牝馬に選出された。

■引退後
現役引退後は生れ故郷のアメリカで繁殖牝馬となる。
初年度はキングマンボがつけられ、2005年に牡馬を出産。日本へ輸入されファリダットと名付けられた。
2007年にデビューすると、2009年の安田記念3着などしばらくは芝の短距離戦で活躍。7歳となった今年、初のダート戦となったポラリスSで2着に好走すると、OP特別を2連勝。重賞初制覇のかかったプロキオンSでは1番人気に支持されたが惜しくも3着に惜敗した。しかしダートで安定した走りを見せており重賞制覇も遠くはない。

2番仔カザンリクも父キングマンボの牡馬であったがこちらは中央で勝ち上がることができず地方へ移籍。1勝を挙げたのみに終わっている。

3番仔はアメリカで出走したが11戦して1勝。

4番仔ヴレロワは父がA.P.Indyへ変わりよりダート色が強い血統背景になった。母にも騎乗した武豊騎手が調教にまたがっており、デビューは9月29日阪神の芝1800m戦を予定している。

2012.9.24
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