第133回ベッラレイア
■牝 2004/2/27生れ
■血統
父ナリタトップロード
母マリスターⅡ(Baldski)
平田修厩舎
■戦績
ナリタトップロードの初年度産駒で鋭い末脚を武器に中距離路線で活躍した。
デビューは3歳となった07年1月の京都マイル戦。秋山騎手を鞍上に4番人気だったが上がり3F33.8秒の鋭い末脚で差し切り、2着ジャングルバードに3馬身差をつけ快勝した。
その後、クイーンC、アーリントンCに登録するもいずれも除外となってしまう。
調整に狂いが生じたのか、2戦目のOP特別すみれSではもう一つ伸び切れずアルナスラインの3着に敗れた。
賞金加算ならず桜花賞へのラストチャンスとしてフラワーCに登録するも、ここも除外となってしまい牝馬3冠の1戦目は出走が叶わなかった。
これで目標はオークスに切り替えられ、3戦目は自己条件の、あざみ賞へ。最後方からの追走となったが直線一気の伸びを見せ、単勝1.7倍の圧倒的1番人気に応え2勝目を挙げた。
着実に賞金を加算し、4戦目はフローラSに出走。重賞初挑戦だったが、前走の鮮やかな勝ちっぷりもあり単勝1.8倍の圧倒的1番人気に支持された。
いつものように後方待機の戦法だったが、スローペースで馬群がばらけず直線入り口では前が塞がる苦しい競馬となったが、大外に持ち出すと一気に伸び、2着ミンティエアーをクビ差抑えて優勝。オークスへの出走権利を勝ち取った。
迎えたオークスは桜花賞馬ダイワスカーレットが熱発で回避、2着馬ウオッカがダービーに出走するため押し出される形での1番人気となった。
好スタートをきめるとこれまでよりも比較的前目となる5,6番手からのレース運び。直線早めに抜け出しそのまま押し切るかに思えたがゴール寸前でローブデコルテにハナ差交わされ2着に惜敗した。
夏場は休養にあて、秋はローズSで始動。これまでコンビを組んできた秋山騎手から武豊騎手に乗り替わりとなった。
ダイワスカーレットに次ぐ2番人気で出走。中団待機から上がり3F33.2秒の末脚で追い込むも逃げたダイワスカーレットに1/2馬身差及ばず2着だった。
続く秋華賞はウオッカ2.7倍、ダイワスカーレット2.8倍に次ぐ3.8倍での3番人気。4番人気ローブデコルテが20.0倍と開いた人気で、3強の一角を形成した。
道中は後方からレースを進め、4角で大外に持ち出すとメンバー最速の上がり32.9秒で追い込むも前も止まらず勝ったダイワスカーレットから0.5秒差の4着に敗れた。
その後はエリザベス女王杯を目指すも体調が整わず回避し休養に入った。
古馬初戦はG1・ヴィクトリアマイル。
また馬主の植中氏が所有馬を手放したため、このレースから馬主が吉田勝己氏に変更となった。
再び秋山騎手に手綱が戻り3番人気で出走するも7か月ぶりの実戦で反応鈍く8着に敗れる。
その後は人気になるが勝ち切れない競馬が続く。
マーメイドSは1番人気5着、福島牝馬Sは3番人気3着に敗れると、秋の目標エリザベス女王杯はカワカミプリンセスに次ぐ2番人気で出走。中団から直線伸びるも、かつての切れはなくじりじりとしか差を詰めるにとどまり、リトルアマポーラから0.3秒差の3着に惜敗した。
その後は休養に入り、5歳は福島牝馬Sで始動。1番人気だったが不良馬場に切れ味を奪われ7着に敗れる。
その後はヴィクトリアマイルを除外となり金鯱賞に向かうも2番人気4着。
続くマーメイドSも1番人気4着に敗れた。
夏場の休養を挟み秋は朝日CCで始動し3番人気6着、OP特別ポートアイランドSでも4着に敗退する。それでも秋2戦は上がり3Fメンバー最速を記録し復活の兆しを見せた。
中1週で出走した府中牝馬Sは3番人気で出走。ムードインディゴの大がけにあうも、4角最後方から直線勢いよく追い込み2着。3歳ローズS以来約2年ぶりの連対を果たした。
その後はエリザベス女王杯を目指すも鼻出血を発症し、そのまま現役引退が決まった。
■引退後
引退後はノーザンファームで繁殖入り。
初年度はネオユニヴァースがつけられ牝馬が誕生。先日のスイートピーSで2着に入りオークスに出走するベッラレジーナである。
母と同じく5戦目でのオークスとなるが、ハープスター一強の牙城を崩し母の雪辱を狙う。
翌年以降はディープインパクトが交配され、2歳の牝馬、1歳の牡馬がデビューを控えている。
2014.5.21
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