あの馬は今!?


第143回ダイタクバートラム
■牡 1998/4/2生れ
■血統
父ダンスインザダーク
母スプリングネヴァー(サクラユタカオー)
橋口弘次郎厩舎

■戦績
36戦8勝(重賞3勝)

半兄にシンザン記念、京都金杯連覇などマイル路線で活躍したダイタクリーヴァ、半弟に六甲Sなどこちらもマイル路線で活躍するシャイニーホーク(ともに父フジキセキ)がいる。

デビューは3歳2月と遅かったが、父がダンスインザダークということもあり晩成で徐々に力をつけていくことになる。
ダートのデビュー戦は4番人気5着に終わり、2戦目3着、3戦目の芝マイル戦で単勝1.3倍の人気に応え勝ち上がった。

その後、G3・毎日杯3着、OP特別・若草S2着と地力で上位に食い込んだが、まだ力をつけ切っていない時期でもあり賞金加算はならずクラシック路線には乗れなかった。
その後も続戦し6月までに7戦するも、未勝利戦の1勝のみで休養に入った。

11月に復帰すると、500万下を1番人気に応え快勝。その後も4歳春にかけて堅実な走りを続け、G3・小倉大賞典3着など重賞でも好走しながら1000万下、準OPと着実に勝ち星を積み上げた。

準OP・但馬Sを勝った後はやや不調の時期があったが、4歳11月の準OP・ノベンバーSで2着に好走すると、続くG2・ステイヤーズSで2着に食い込みオープン入りした。

5歳となったダイタクバートラム。始動戦のOP特別・万葉Sは鞍上武豊騎手で単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持された。中団から上がり3F33.3秒の末脚で伸びると、2着アクティブバイオに1.1/2馬身差をつけ優勝。オープン初勝利を挙げた。

続くG3・ダイヤモンドSは3着に敗れたが、阪神大賞典を2着コイントスに1馬身差をつけ優勝。重賞初制覇を遂げた。

その後はG1初参戦となる天皇賞・春へ進んだ。
強敵不在でダイタクバートラムが単勝2.0倍の1番人気に支持された。
中団追走から直線脚を伸ばしたが、直線不利があり、先に抜け出したヒシミラクルから0.1秒差の3着に惜敗した。

次走は宝塚記念へ向かったが5番人気6着に終わった。

その後、蹄の病気である蟻洞を発症し、長期休養に入ることになった。

蹄が完治するのを待ち、10カ月の休養を経て6歳4月の大阪ハンブルクCで復帰したが5着。その後も目黒記念6着、宝塚記念11着と精彩を欠いた。

復帰4戦目はG3・北九州記念(芝1800)。6番人気と人気はなかったが、後方から直線鋭く伸び、2着メイショウカイドウをハナ差捕えて優勝。復帰後初勝利となる重賞2勝目を挙げた。

その後3か月の休養を挟み京都大賞典5着、アルゼンチン共和国杯4着に入ると、ステイヤーズSは後方から4角でまくって伸び、2着グラスポジションに3馬身差をつける快勝で重賞3勝目を挙げた。
続く有馬記念でも4着に健闘。

7歳となり、京都記念8着から天皇賞・春を目指したが繋靭帯炎を発症。秋のアルゼンチン共和国杯で復帰したが15着に大敗し、現役引退が決まった。

■引退後
引退後は日高スタリオンステーションで種牡馬入り。
牡馬誕生後20万円という好条件で1年目は20頭に種付けした。
初年度産駒で新庄剛志氏が所有したタノシンジョイが船橋競馬でデビュー勝ちし話題になった。遠征した中央では勝ち星を挙げられなかったが、地方で4勝した。
その後も少数ながら種牡馬を続けたが、目立った産駒は出せていない。
10年度には種付けが1頭のみとなってしまい、十勝軽種馬農協種馬所へ移動。12年に種牡馬を引退し、現在はホーストラスト北海道で余生を送っている。

2015.1.5

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