週刊あの馬は今!?


第128回ディープスカイ
■牡 2005/4/24生れ
■血統
父アグネスタキオン
母アビ(Chief'sCrown)
昆貢厩舎

■戦績
07年10月:新馬戦/松田/4着
07年11月:未勝利/武豊/2着
07年11月:未勝利/武豊/2着
07年12月:未勝利/野元/2着
08年1月:未勝利/藤田/9着
08年1月:未勝利/藤田/1着
08年2月:500万下/津村/2着
08年3月:アーリントンC/幸/3着
08年3月:毎日杯/四位/1着
08年5月:NHKマイルC/四位/1着
08年6月:ダービー/四位/1着
08年9月:神戸新聞杯/四位/1着
08年11月:天皇賞・秋/四位/3着
08年11月:ジャパンC/四位/2着
09年4月:大阪杯/四位/2着
09年6月:安田記念/四位/2着
09年6月:宝塚記念/四位/3着

通算17戦5勝(重賞4勝)

母は2003年に輸入された英国産馬でディープスカイが初仔である。

デビューは2歳10月の京都、芝1400m戦。松田騎手とのコンビで2番人気だったが後にマイルCSを制するエーシンフォワードから0.8秒差の4着に敗退。
その後も勝ち切れないレースが続き、初勝利は明けて3歳となった6戦目だった。

続く500万下で2着に惜敗するが、その後はG3・アーリントンCに出走。10番人気と評価は低かったが、後方から直線追い込み、勝ち馬ダンツキッスイから0.3秒差の3着に好走した。

次走毎日杯では四位騎手と初コンビ。以降四位騎手が主戦として手綱を取ることになる。ここでも6番人気と伏兵の評価だったが、中団から直線鋭く伸びて1番人気アドマイヤコマンドに2馬身半差をつけ快勝。重賞初制覇を遂げた。

賞金を加算し、皐月賞への出走も可能ではあったが、連戦続きだったこともありNHKマイルCに照準を定められる。
マイルCは混戦模様となり、ディープスカイが押し出される形での1番人気となった。スタート後は後方を追走。上がり3Fメンバー最速の33.9秒で直線鋭く伸びると、3番人気ブラックシェルに1.3/4馬身差をつけ差し切り勝ち。重賞2連勝でG1制覇となった。

その後はダービーへ参戦。皐月賞馬キャプテントゥーレ不在で、ここでもディープスカイが1番人気に支持された。道中は後方を追走。直線は大外に持ち出されると一気に伸び、先に抜け出したスマイルジャックをゴール前捕らえると1馬身半差をつけ優勝。NHKマイルC、ダービーの変則2冠を達成した。
鞍上の四位騎手は前年のウオッカに続くダービー連覇で、武豊騎手に次ぐ史上2人目のダービー連覇となった。

夏場は休養し、秋は神戸新聞杯で始動。単勝2.0倍の1番人気に支持される。春の後方一気とはスタイルが変わり中団からのレース運び。直線早めに抜け出すと、ブラックシェルの追撃をクビ差抑えて優勝。重賞4連勝とした。

次走は距離適正などを考慮し、菊花賞ではなく古馬相手となる天皇賞・秋が選択された。
1つ上のウオッカ、ダイワスカーレットの牝馬2頭が人気を集め、ディープスカイは3番人気での出走であった。先団からレースを進め、直線はウオッカと並んで伸びたがゴール前力尽きハナ+クビ差の3着に惜敗した。

次走のジャパンCではウオッカを抑え1番人気に推された。2つ上のメイショウサムソンも出走しており3世代のダービー馬が激突した一戦だった。レースは後方追走から直線勝負に。上がり3Fメンバー最速の33.8秒で追い込んだが、先に抜け出したスクリーンヒーローに1/2馬身差及ばず2着に敗れた。

グランプリ有馬記念は回避したが、この年は満票でJRA賞最優秀3歳牡馬に選出された。

古馬となったディープスカイ。春は大阪杯で始動し、秋には凱旋門賞挑戦も視野に入れられていた。
その復帰戦の大阪杯は単勝1.6倍の圧倒的1番人気だったが、ドリームジャーニーのクビ差2着に惜敗。

安田記念ではウオッカに次ぐ2番人気での出走。中団から直線内から伸びると残り1Fで抜け出したが、ゴール前で馬群を縫って伸びてきたウオッカに3/4馬身差交わされ、ここでも2着に惜敗した。

その後は宝塚記念へ。単勝1.6倍の圧倒的1番人気に支持された。
中団追走から直線外に持ち出されたが、もう一つ伸びを欠き勝ち馬ドリームジャーニーから0.3秒差の3着に終わった。

大崩れはなかったものの春は勝利を挙げることができず、凱旋門賞挑戦も白紙となった。

夏場は放牧に出され、秋に備えられていたが、函館競馬場で調整中に左前浅屈腱炎を発症。現役引退が決まった。
結局神戸新聞杯後は惜敗続きで勝利を挙げることは出来なかった。

■引退後
現役引退後は急死したアグネスタキオンの後継としてダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックスで種牡馬入りした。
初年度の2010年は種付け料350万円で116頭の繁殖を集める人気となった。
11年は300万円で115頭、12年には250万円と割安感もあり、188頭の繁殖を集めた。
繁殖の質も良く、シンコウラブリイ、スイープトウショウ、スエヒロジョウオー、テイエムオーシャンらG1馬への種付けをはじめ、ウオッカ、ナカヤマフェスタ、フリオーソ、サンライズマックス、ソリッドプラチナムらの母も集めた。
初年度産駒は今年の夏にデビューする予定だ。

2013.3.18

今週のマル秘予想

>>KEIBA CAFE TOP