あの馬は今!?


第145回ゴールドアリュール
■牡 1999/3/3生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母ニキーヤ(Nureyev)
池江泰郎厩舎
■戦績
16戦8勝(重賞5勝)

母は米国で競走生活を送り繁殖入り。ゴールドアリュールをはじめ、ゴールスキー、ニルヴァーナ、リグヴェーダらコンスタントに活躍馬を送り出している。
ゴールドアリュールはサンデーサイレンス産駒としては唯一のJRAダートG1勝ち馬でもある。

01年11月にデビューし、2戦目で勝ち上がり。その後は掲示板は外さないものの4戦続けて黒星を喫した。
しかし、ここまではサンデーサイレンス産駒ということで芝のレースを使われていた。
7戦目の500万下ではじめてダートを使われると芝のレースとは行きっぷりが変わる。先手を奪うと2着馬に4馬身差をつける圧勝で逃げ切り勝ちを収めた。

続くOP特別・端午Sも4馬身差で圧勝し賞金を加算すると、自身最後の芝のレースとなる日本ダービーに出走。さすがに13番人気と評価は低かったが、勝ち馬タニノギムレットから0.3秒差の5着に健闘した。

その後は再びダートへ戻り、交流G1・ジャパンダートダービーへと向かった。
鞍上に武豊騎手を迎え、その後は引退までの7戦すべてでコンビを組んだ。
このレースで圧巻のパフォーマンスを見せる。
スタートから先手を取ると、後続との差をぐんぐん広げ、2着インタータイヨウに7馬身差をつけて逃げ切りG1初制覇を飾った。

続く交流G1・ダービーグランプリではさらに強さを増し、今度は2着スターキングマンに10馬身差をつける圧勝でG1・2連勝とした。

その後は中央ダートG1制覇を狙い、古馬との対戦となるJCダートへ。アドマイヤドンに続く2番人気に支持されたが、好位から直線伸び切れずイーグルカフェの5着に敗れた。なおアドマイヤドンは3着であった。

次走は暮れの交流G1・東京大賞典へ。前走JCダートでは先手を奪えなかったが、今回は競りかけてくる馬もおらず逃げの体制に持ち込むと、2着ビワシンセイキに1馬身半差をつけ逃げ切った。

年が明けて4歳となったゴールドアリュール。始動戦はG1・フェブラリーSに決まった。
同じ4歳でJCダートでは先着を許したアドマイヤドンを抑えて1番人気での出走となった。

カネツフルーヴが逃げて、ゴールドアリュールは3番人気ビワシンセイキと並び2,3番手の好位を追走した。
直線に入り早々に前を行くカネツフルーヴを捕えると、追いすがるビワシンセイキをクビ差抑えて優勝。
G1・4勝目を挙げた。

その後はドバイワールドカップ参戦プランもあったが、イラク戦争のため海を渡ることができずに断念。
次走はG3・アンタレスSに決まった。
59キロの斤量であったが、単勝1.4倍の1番人気に支持された。
逃げたスマートボーイの2番手を追走すると直線入り口で先頭に立ち、2着イーグルカフェに8馬身差をつけて圧勝。
ドバイ遠征ができなかったことがなおさら悔やまれるほどの強さだった。

その後はG1・5勝目を狙い、帝王賞へと向かった。
実績断然で単勝1.1倍の圧倒的1番人気での出走となった。
道中は2番手を追走し、いつもの勝ちパターンに持ち込んだが、直線入り口で武豊騎手の手が激しく動いた。それでも先手を取ったネームヴァリューとの差は縮まらず直線に入るとずるずると後退。勝ち馬から3.3秒も離された11着に大敗した。

まさかの惨敗となった帝王賞であったが、その後の検査で喘鳴症を発症していることが判明。そのまま現役引退が決まった。

■引退後
現役引退後は04年から社台スタリオンステーションで種牡馬入り。
初年度から147頭の繁殖を集める人気ぶりであった。
ファーストクロップは07年にデビュー。後に重賞も制するスマートファルコン、タケミカヅチ、オーロマイスターも勝ち上がった。
産駒の活躍を受けて08年からは種付け料が300万円にアップされたが、204頭の種付け数となった。

その後も150頭~200頭前後の繁殖をコンスタントに集め、活躍馬も数多く輩出。
昨年は種牡馬リーディングで10位に入る活躍を見せ、2015年は2月13日時点で4位に入っている。
産駒はエスポワールシチー、コパノリッキーに代表されるように主にダートでの活躍が目立つが、芝でもタケミカヅチ、フーラブライドといった重賞勝ち馬も出している。

コパノリッキーは昨年最低人気でフェブラリーSを制覇したが、連覇を狙う今年は1番人気が予想される。勝てば史上初のフェブラリーS連覇となる。

ゴールドアリュールの主な産駒は以下の通り。
エスポワールシチー(JCダート、フェブラリーSなど)
コパノリッキー(フェブラリーSなど)
シルクフォーチュン(プロキオンS、根岸Sなど)
タケミカヅチ(ダービー卿CTなど)
フーラブライド(愛知杯、中山牝馬Sなど)
レッドアルヴィス(ユニコーンSなど)

2015.2.16

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