週刊あの馬は今!?


第98回:ゴールドティアラ
■牝 1996/4/25生れ
■血統
父SeekingTheGold
母BrightTiara(Chief'sCrown)

松田国英厩舎

■戦績
98年11月:中京/新馬戦:1着
98年12月:阪神/千両賞:2着
98年12月:中山/フェアリーS:7着
99年1月:京都/寒梅賞:1着
99年2月:東京/クイーンC:3着
99年4月:中山/クリスタルC:5着
99年4月:東京/NZT:6着
99年6月:中京/中日スポーツ賞4歳S:4着
99年6月:阪神/ゆうすげS:1着
99年7月:阪神/菩提樹S:4着
99年10月:中山/ユニコーンS:1着
99年10月:京都/秋華賞:16着
99年12月:阪神/シリウスS:1着
00年1月:京都/平安S:3着
00年2月:東京/フェブラリーS:2着
00年5月:名古屋/かきつばた記念:1着
00年6月:阪神/プロキオンS:1着
00年9月:札幌/エルムS:6着
00年9月:阪神/ギャラクシーS:1着
00年10月:盛岡/南部杯:1着
00年10月:東京/武蔵野S:5着
00年11月:東京/JCダート:除外
01年1月:東京/根岸S:4着
01年2月:東京/フェブラリーS:5着
01年3月:中京/高松宮記念:12着
01年5月:東京/京王杯SC:7着
01年5月:船橋/かしわ記念:3着
01年10月:盛岡/南部杯:4着
01年10月:京都/スワンS:8着
01年11月:京都/マイルCS:18着
02年1月:東京/ガーネットS:4着
02年1月:東京/根岸S:6着
02年2月:東京/フェブラリーS:12着

通算32戦9勝(重賞5勝)

※馬齢は当時の表記です。

SeekingTheGold産駒の外国産馬。
デビュー戦は3歳11月の中京ダート1000m戦。四位騎手鞍上で単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持された。好スタートから先手を奪うと、2番手を進んだミナモトシャディーに9馬身差をつける逃げ切り勝ちでデビュー戦を飾った。

その後は500万特別・千両賞、フェアリーSと芝のスプリント戦を使われたが、2,7着に敗退。
再びダートに戻った寒梅賞では新馬戦同様圧巻の走りで後続に4馬身差をつける圧勝。2勝目を挙げた。

ダート適正が高い事は目に見えて明らかだったが、当時はダート路線がそれほど整備されておらずその後は芝のレースを使われる。
しかし、ダート戦ほどの脚は見せられずクイーンC3着、クリスタルC5着、ニュージーランドT6着、中日スポーツ賞4歳S4着と連にも絡めないレースが続いた。

6月、900万の身となり武豊騎手鞍上でゆうすげSに出走。不良馬場での一戦となったが、ダートで高い適性を見せていたゴールドティアラにはむしろ好条件で後方から1頭次元の違う脚で追い込むと、2着メジロダーリングに2馬身差をつけ快勝。3勝目を挙げた。

次走芝に戻ったOP特別菩提樹Sでは4着に敗退。

その後一息入れられ当時は秋の中山開催1800m戦で行われていたユニコーンSに田中勝騎手とのコンビで出走。3ヶ月ぶりの休み明け、牡馬相手の1戦とあり8番人気と評価は低かった。
力のいる馬場状態だったが、中団やや後ろからレースを進めると、メンバー最速の上がりで追い込み、逃げたベラミロードに2.1/2馬身差をつけ快勝。重賞初勝利を飾った。

賞金を加算し、その後は適当な番組もなかったことから秋華賞へ出走。しかし芝のG1では見せ場すら作れず16着に大敗した。
秋華賞での大敗もあり、その後はしばらくダート戦を使われることとなる。

4歳最後のレースとなったのは12月のシリウスS。武豊騎手とのコンビで1番人気。ゲイリーコンンドル、ビーマイナカヤマら古馬牡馬との対戦だったが、2着タガノサイレンスに1馬身半差をつける完勝で重賞2勝目を挙げた。

古馬となって初戦は平安S。不良馬場で脚抜きの良い馬場状態となり前が止まらず最速の上がりを使って猛烈に追い込んだがオースミジェットから0.4秒差の3着だった。

その後はG1・フェブラリーSへ。キングヘイローに次ぐ2番人気に支持されたが、ウイングアローに1/2馬身差競り負け惜しくも2着に敗退した。

休みなく使われていたためここで一息入れられる。
復帰戦は5月の交流G3・かきつばた記念。1番人気に応えて優勝すると、続くプロキオンSも2.1倍の1番人気。
中団から鋭く伸びると、2着エイシンサンルイスに1.1/4馬身差をつけ優勝。重賞4勝目を挙げた。勝ちタイムは1.21.9のレコードタイムだった。

その後エルムSは6着に敗れるも続くギャラクシーSを1番人気に応え優勝し、交流G1・南部杯へと向かった。
後藤騎手とのコンビで2番人気。中団から直線一気に伸びると、フェブラリーSで敗れたウイングアローに4馬身差をつける圧勝で重賞5勝目、G1初制覇を飾った。

遂にG1を制したゴールドティアラだが、その後は苦戦が続いた。
武蔵野Sを1番人気5着に終わると、続くJCダートは本馬場入場後に放馬し競走除外になる不運にに見舞われた。

翌6歳シーズンは根岸Sで始動し4着。
前年2着のフェブラリーSでは後方からメンバー最速の上がりでよく追い込んだが位置取りが後ろ過ぎノボトゥルーから0.5秒差の5着に終わった。

歯車の狂ったゴールドティアラ。その後は芝のG1・高松宮記念へと進んだ。
しかし、久々の芝のスピードについて行けずトロットスターから0.9秒差の12着に大敗。
続く京王杯SCも7着に敗れ、再度ダート戦へと戻った。

当時はG3だったかしわ記念で久々の勝利を狙ったがタマモストロングの3着。
連覇がかかった南部杯でも4着に終わった。

その後はスワンSで8着、マイルCSで最下位18着と芝のレースで大敗。

7歳となったゴールドティアラは再度フェブラリーSを目標に、ガーネットSで始動。
ここを5番人気4着に終わり、続く根岸Sでも2番人気6着。

3度目の出走となったフェブラリーSは12番人気12着と見せ場もなく敗退。

5歳10月の南部杯1着後は1年5ヶ月勝ち星から遠ざかり、結局このレースが現役最後のレースとなった。

■引退後
現役引退後はノーザンファームで繁殖入り。
初年度はサンデーサイレンスが交配された。
03年に生まれた初仔の牝馬はブラックチーターという名前をつけられ05年にデビュー。後続に5馬身差をつける圧勝で活躍が期待されたが、その後は5戦して勝ち星がなく引退した。

その後は4年連続でクロフネがつけられた。
4番仔となる牡馬はゴールデンハインド。6歳となった今年、OP特別の万葉Sを勝ち、天皇賞・春にも出走した(7着)。

また09年生れの父フジキセキの牡馬はゴールデンクラウンは今年2月の未勝利戦を勝ち上がっている。

今年デビュー予定の2010年生れの牝馬は父ゴールドアリュールでダート戦での活躍が期待される。

2012.7.2
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