あの馬は今!?


第140回イコピコ
■牡 2006/4/29生れ
■血統
父マンハッタンカフェ
母ガンダーラプソディ(ジェイドロバリー)
西園正都厩舎

■戦績
17戦4勝(重賞1勝)

デビュー戦は2008年11月。京都・芝1800mで酒井騎手鞍上で15番人気と地味な血統背景も合わさり低評価だった。
好位につけてレースを運ぶも、勝ち馬ピサノキコウシから2.3秒も離された10着に大敗した。
その後未勝利に向かう予定だったが、跛行のため取り消し。

休養を挟み、復帰戦は明けて3歳となった3月の小倉・芝1800m戦。
引き続き酒井騎手鞍上で5番人気だったが、中団から直線よく伸びて差し切り勝ち。2戦目で初勝利を挙げた。

続く500万下を後方からの鋭い追い込みで3着に食い込むと、4戦目の500万下で順当に白星を積み上げ、2勝目。

皐月賞は間に合わなかったが、その後はダービーへの切符をかけてプリンシパルSに出走した。
11番人気の低評価だったが、最後方から上がり最速の34.0秒で追い込み勝ち馬ケイアイライジンから0.3秒差の4着に入った。

いい脚を見せたものの、残念ながらダービーへの道は閉ざされ、次走はOP特別・白百合Sへと向かった。
武豊騎手を鞍上に迎え4番人気で出走。
好スタートから先団につけると、2着ヤマニンウイスカーをクビ差抑えて優勝。3勝目を挙げた。

夏場も休養に入らず、初重賞となるラジオNIKKEI賞へ参戦し、3番人気4着だった。

夏はこの1戦で終わり、秋は神戸新聞杯で始動。
皐月賞馬アンライバルドをはじめ、ダービー2、3着のリーチザクラウン、アントニオバローズらが出走してきた。イコピコは四位騎手鞍上で7番人気での出走だった。
中団から上がり33.7秒の鋭い末脚で追い込むと、逃げたリーチザクラウンに2馬身差をつけ差し切った。
2.24.2というレコードタイムでの重賞初制覇となり、菊花賞への道を開いた。

続く菊花賞はリーチザクラウンに次ぐ2番人気で出走。
後方待機から上がり3Fはメンバー最速の34.8秒で追い込むも、先に抜け出したスリーロールスらに届かず、0.4秒差の4着に終わった。
なお、四位騎手とのコンビが印象深いが、コンビを組んだのは17戦中神戸新聞杯、菊花賞の2回だけであった。

その後は期待を背負うも自慢の末脚は鳴りを潜めた。
鳴尾記念で1番人気4着に敗れると、続く有馬記念も8着に終わり、3歳シーズンを終えた。

古馬となり、2010年は阪神大賞典で始動。
2番人気だったが9着に大敗すると、春のグランプリ・宝塚記念も11着に敗れた。

夏場は休養し、秋はアイルランドTで始動し7着に敗れると、骨折が判明。
休養に入ることになった。

5歳となった翌2011年4月のメトロポリタンSで復帰。2番人気だったが7着に終わると、続く目黒記念で9番人気14着に大敗。

その後、OP特別・夏至Sに出走したが、勝ち馬から3.3秒も離された13着で入線した。
さらにレース後、騎手が下馬するアクシデントが発生。診断の結果、右第一指関節脱臼で予後不良となってしまった。

脚部不安を抱えながらのレースで神戸新聞杯以降は勝利を挙げることができなかったが、名前の響きもあり、戦績以上に記憶に残る馬であった。
2014.9.22

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