週刊あの馬は今!?


第103回マグナーテン
■牡 1996/4/18生れ
■血統
父Danzing
母マジックナイト(LeNainJaune)
藤沢和雄厩舎

■戦績
99年7月:未勝利/岡部/6着
99年7月:未勝利/岡部/5着
99年8月:未勝利/青木/4着
99年8月:未勝利/岡部/7着
99年9月:未勝利/青木/4着
99年11月:未勝利/青木/2着
00年5月:フレンドリーC/岡部/3着
00年6月:フレンドリーC・岡部/1着
00年6月:500万下/岡部/4着
00年7月:フレンドリーC・岡部/1着
00年8月:500万下/田嶋/5着
00年8月:500万下/岡部/1着
00年10月:900万下/岡部/11着
00年11月:900万下/岡部/1着
01年2月:丹波特別/松永幹夫/1着
01年5月:フリーウェイS/岡部/1着
01年6月:バーデンバーデンC/岡部/4着
01年7月:朱鷺S/岡部/1着
01年8月:関屋記念/岡部/1着
01年10月:毎日王冠/岡部/4着
01年10月:富士S/岡部/7着
02年4月:マイラーズC/岡部/5着
02年5月:京王杯SC/岡部/5着
02年6月:安田記念/岡部/8着
02年7月:NSTオープン/岡部/1着
02年7月:関屋記念/岡部/1着
02年10月:毎日王冠/岡部/1着
02年11月:ジャパンC・岡部/4着
03年1月:AJCC/ペリエ/1着
03年4月:大阪杯/横山典/2着
03年10月:富士S/ペリエ/11着
03年11月:マイルCS/ペリエ/10着
03年12月:香港C/デザーモ/13着
04年4月:大阪杯/川原/2着
04年5月:金鯱賞/田中勝/4着
04年10月:スワンS/岡部/13着
04年11月:ジャパンC・岡部/14着

通算37戦12勝(重賞4勝)

※馬齢は現在の表記に統一しています。

母は仏G1ヴェルメイユ賞馬で、1991年ジャパンCでもゴールデンフェザントの2着に入ったマジックナイト。父は世界的名種牡馬Danzingという良血馬。
同期のアドマイヤベガ、ナリタトップロード、テイエムオペラオーが春のクラシックを沸かせる中、マグナーテンはダービーが終わり、7月の福島未勝利戦でデビュー。
しかし良血ゆえに期待が高く人気になるも激しい気性でなかなか勝ち上がることができなかった。
6戦して結果を出すことができず、去勢されることが決まった。
復帰は古馬となって5月、盛岡の交流競走フレンドリーC。初戦で3着に入ると、復帰2戦目でようやく初勝利を挙げた。
その後、夏の交流競走で2勝目を挙げると、札幌の500万条件で1着。中央場所での初勝利を挙げた。
秋の東京開催に入り、900万条件を勝つと、年が明けて5歳2月の900万特別も連勝。続く準OPフリーウェイSも勝って3連勝とし、オープン入り。期待の良血馬がようやく軌道に乗った。

OP初戦のバーデンバーデンCは4着だったが、続く朱鷺Sは先手を奪って軽快に逃げるとキングオブサンデーに3/4馬身差をつけ優勝。OP初勝利を挙げた。

前哨戦の朱鷺Sを勝ったマグナーテンは重賞初挑戦となる関屋記念へと向かう。
人気はエイシンプレストン、スティンガーでマグナーテンは4番人気。クリスザブレイヴが逃げる展開で2番手を追走。直線クリスザブレイヴを交わして差を広げるとそのまま2馬身半差をつけて優勝。重賞初制覇を飾った。

その後3ヶ月の休養を挟み秋は毎日王冠で始動。1番人気に支持されたが、直線踏ん張りきれずエイシンプレストンから0.2秒差の4着に敗れた。

続く富士Sでは関屋記念で2着に下したクリスザブレイヴに0.8秒差をつけられ7着に敗退。
休養に入った。

6ヶ月の休養を挟み、6歳となったマグナーテン。春は安田記念を目標に4月のマイラーズCで始動しミレニアムバイオの5着。
一叩きされた次走京王杯SCでは1番人気に推されたがゴッドオブチャンスの5着に敗れた。

続く安田記念は10番人気と評価を落とした。2番手追走から直線を迎えるも伸びを欠き、勝ったアドマイヤコジーンから0.5秒差の8着に終わった。

春は良い成績を残せなかったが、夏場になり盛り返す。
NSTオープンで11ヶ月ぶりの勝利を挙げると、続く関屋記念は単勝1.9倍の圧倒的1番人気での出走。
逃げるミデオンビットを見ながら2番手を追走。直線抜け出すと後続に1.1/4馬身差をつけ押し切り勝ち。前年に続く関屋記念連覇となった。

さらに続く毎日王冠では先手を取って直線も粘り込み、2着エイシンプレストンに2馬身差をつけ逃げ切り勝ち。

3連勝と勢いに乗るマグナーテンはジャパンCに挑戦。一気の距離延長で8番人気と評価は低かったが、マイペースの逃げからファルブラヴの4着に好走した。

JCで距離にある程度目安をつけると、7歳初戦は2200mのAJCCへ出走。ペリエ騎手との新コンビで逃げる展開。後方から鋭く差を詰めたグラスエイコウオーを半馬身差凌ぎきって逃げ切り勝ち。
重賞4勝目を挙げた。

続く大阪杯も自分のペースで先手を奪ったが2番手につけたタガノマイバッハにクビ差交わされ惜しくも2着に惜敗した。

その後半年の休み明けとなった富士Sは1番人気での出走も11着、G1・マイルCSは10着と良いところなく大敗が続いた。
暮れには香港に遠征。デザーモ騎手とのコンビで香港Cに出走するも勝ち馬から2.6秒も離された13着に終わった。

8歳となったマグナーテンだが現役を続行。
始動戦の大阪杯でネオユニヴァースとタイム差なしの2着に好走しまだ力のあるところを見せたが、金鯱賞4着、スワンS13着、ジャパンC14着と敗れた。
その後、調教中に故障を発症。競走能力喪失の診断が下り、現役引退が決まった。

獲得賞金は4億5299万5000円で当時のセン馬による最高獲得賞金を記録した。

■引退後
世界的な良血馬ではあるがセン馬のため種牡馬になることは出来ず、現役引退後は北海道のモモセライディングファームで繋養されることが決まった。
現在も同牧場で余生を過ごしている。

2012.8.6
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