週刊あの馬は今!?


第22回:マチカネキンノホシ
■牡 1996/04/02生れ
■血統
父SeattleSlew
母Alysbelle(Alydar)

■戦績
98年11月:東京/新馬戦:1着
98年11月:東京/500万下:4着
98年12月:中山/朝日杯3歳S:4着
98年12月:阪神/ラジオたんぱ杯3歳S:2着
99年4月:東京/NZT4歳S:8着
99年5月:東京/NHKマイルC:4着
99年7月:福島/ラジオたんぱ賞:9着
99年10月:東京/白秋S:4着
99年11月:東京/ノベンバーS:11着
99年12月:中山/アクアラインS:1着
00年1月:中山/AJCC:1着
00年5月:東京/目黒記念:2着
00年6月:阪神/宝塚記念:11着
00年10月:東京/毎日王冠:8着
00年11月:東京/アルゼンチン共和国杯:1着
00年11月:東京/ジャパンC:6着
00年12月:中山/有馬記念:12着
01年3月:中山/日経賞:2着
01年6月:東京/安田記念:17着
02年1月:東京/AJCC:5着
02年2月:京都/京都記念:2着
02年3月/阪神/大阪杯:6着
02年5月:東京/目黒記念:12着
02年6月:阪神/宝塚記念:5着
02年8月:札幌/札幌記念:16着

通算25戦4勝(重賞2勝)
馬齢は当時のの表記です。

岡部ジョッキー、シアトルスルー、マチカネと藤沢和雄厩舎ブランドの揃ったマチカネキンノホシ。
デビュー戦は単勝1.2倍の断然人気に推される。
後方追走から直線一気に伸び、上がり3F33.8秒の末脚で快勝。ブランド通りの実力を見せつけ、大いに注目を集めた。
2戦目の500万下も単勝1.4倍の断然人気に推されたが、ダートが合わなかったのか4着に敗退してしまう。

暮れにはG1・朝日杯3歳Sに挑戦。1勝馬ながら3番人気に推される。レースは後方からとなったが、展開も向かず、アドマイヤコジーンの4着に敗退。
さらに中1週でラジオたんぱ杯3歳Sにも出走。後のダービー馬アドマイヤベガとの一騎打ちに半馬身屈するも、2着に入り、素質の高さを見せた。
怪魚う 年明けは外国産馬のため、マイル路線を歩む。
NZTで始動するも、8着。
続くNHKマイルCでは同厩舎のシンボリインディの4着に終わる。

その後はラジオたんぱ賞、白秋S、ノベンバーSと続けて1番人気に推されるも9着、4着、11着と人気を裏切るレースが続く。

暮れの準オープン、アクアラインSでようやく2勝目を挙げる。

古馬になると、中距離路線を歩む。
年明け初戦のAJCCでは3番人気ながら、上がり34.0秒の末脚を繰り出すと、1番人気ステイゴールドに2馬身半の差をつける完勝。念願の重賞初制覇を飾る。

当初から期待の高かった同馬だが、AJCCのレース振りを見て、凱旋門賞への出走を表明。出走登録を行った。

しかし、続く目黒記念では、前走負かしたステイゴールドに1.1/4馬身離された2着に敗退。
さらにG1・宝塚記念ではテイエムオペラオーの11着に大敗してしまい、凱旋門賞出走も断念された。

秋は毎日王冠で始動し、8着に敗れるも、続くアルゼンチン共和国杯ではこれまでの後方からの競馬ではなく、先行抜け出しという展開で優勝。重賞2勝目を挙げた。

いよいよG1への期待が高まるも、ジャパンカップ6着、有馬記念12着と、G1の壁に跳ね返されてしまう。

6歳になると、日経賞で始動。メイショウドトウの2着と上々のスタートを切る。
次走は4歳時のマイルC以来となる1600m戦、安田記念。デザーモ騎手を背に出走するも、久々の速い流れにとまどい、17着に大敗。

その後は長期休養に入り、復帰は7歳になったAJCC。
久々ながら2番人気に支持される。しかし、レースでは直線伸びがなく、フサイチランハートの5着。
続く京都記念ではナリタトップロードのアタマ差2着に好走。
大阪杯は6着、目黒記念は12着に敗れるも、続く宝塚記念ではダンツフレームから0.3秒差の5着に健闘する。

秋のG1獲りを目指して、札幌記念に出走するが、勝ったテイエムオーシャンから2秒近く離され、シンガリ負けを喫し、このレースを最後に現役を引退した。

■引退後
G1勝ちこそなかったものの、父が米3冠馬シアトルスルー、母がケンタッキーダービー、プリークネスSの2冠を制したアリシーバの全妹という良血が買われ、種牡馬入り。日高軽種馬農協門別種馬場で繋養された。
血統は超一流だが、競走成績がもう一つだったことで、初年度の2003年は14頭、04年、05年は8頭ずつの種付け数と苦戦を強いられている。
06年に産駒のキンノライチョウが船橋で南関東G2・平和賞に出走。フリオーソをハナ差抑えて優勝し、産駒の重賞初勝利となった。
中央では、08年7月にシュヴァーベンが3歳未勝利戦を勝ち、産駒の中央初勝利を挙げた。
その後も09年8月にマチカネナツノジンが勝ち上がったが、その他に勝ち上がった馬はいない。

07年秋には需要の低下を理由に新生ファームに移動している。