あの馬は今!?


第139回メイショウボーラー
■牡 2001/4/16生れ
■血統
父タイキシャトル
母ナイスレイズ(StormCat)
白井寿昭厩舎

■戦績
29戦7勝(重賞5勝)

2歳7月の小倉・芝1000mでデビュー。鞍上福永騎手で単勝1.4倍と圧倒的1番人気に支持された。レース序盤からスピードの違いでハナに立つとそのまま後続を寄せ付けず、2着ユウゼータに2馬身半差をつけ逃げ切り勝ち。デビュー戦を快勝した。

続くOP特別フェニックス賞も勝ち、G3・小倉2歳Sへと向かった。単勝1.5倍の断然人気に支持されると、2着コスモサンビームに5馬身差をつける圧勝で重賞初勝利を挙げた。

続くデイリー杯2歳Sでは相手が強化されたが問題にせず、2着グレイトジャーニーに2馬身差をつけ逃げ切り勝ち。デビュー以来無傷の4連勝を達成した。

その後は暮れのG1・朝日杯FSへ。これまでスピードの違いで押し切ってきたためか距離延長が不安視され1番人気ながら2.0倍と過去のレースと比べると支持率は下がった。
スタートから先手を奪い快調に飛ばしたが、その懸念が的中するかのように直線ゴール前で余力が尽き、小倉2歳Sで負かしたコスモサンビームにクビ差差し切られG1制覇を逃した。

G1では2着に惜敗したものの2歳シーズンは5戦4勝、重賞2勝と好成績を残した。

年が明けて3歳となったメイショウボーラーはクラシックを見据え弥生賞で始動。このレースでコスモバルクから1.1/4馬身差の2着に入ると、次走は弥生賞へ。
さすがに人気を落とし、6番人気だったが勝ち馬ダイワメジャーから0.5秒差の3着に粘る好走を見せた。

その後はNHKマイルCでキングカメハメハの3着に入ると、古馬相手の安田記念へ。
8番人気と低評価で一発を狙ったがツルマルボーイから0.8秒差の11着に大敗した。

秋はスワンSで始動し3着。
その後もマイルCS7着、CBC賞4着と勝てない競馬が続き、7戦未勝利で3歳シーズンを終えた。

2005年。古馬となったメイショウボーラーはダート路線へ転向。

初ダートのG3・ガーネットSに3番人気で出走すると、2着エンゲルグレーセに3馬身差をつける快勝でダート適性の高さを見せつけた。

続く根岸Sは単勝1.8倍に支持される。スタートから先手を奪うと、直線も後続をまったく寄せ付けず、2着ハードクリスタルに7馬身差をつける圧勝劇となった。

次走フェブラリーSは不良馬場での一戦だったが、脚抜きの良い馬場も味方し、1.34.7の好時計で優勝。G1初制覇を飾った。
この勝利が生産牧場の日の出牧場初のG1制覇でもあった。

その後は再度芝に戻り、スプリントG1・高松宮記念に出走。しかしダートを使ったためか行き脚がつかず3,4番手からのレースとなり勝ち馬アドマイヤマックスから1.1秒離された16着に大敗した。

これで歯車が狂ったのか、その後も芝・ダート問わず使われて、負けが続く。
かしわ記念で5着に敗れると、JBCスプリントも4着。暮れに行われた兵庫GTで2着に入ったが、年始の勢いはなく4歳シーズンは7戦3勝だった。

5歳となると、根岸Sから連覇を狙いフェブラリーSに参戦したが15着に敗退した。

その後も負けが続き、暮れには香港スプリントに遠征したが、スタートで出遅れると、そのまま競走中止となった。

結局5歳シーズンは9戦して勝利を挙げることはできずに終わった。

6歳となると、腹痛を起こすなど順調さを欠き春は全休。
スプリンターズSで復帰したがアストンマーチャンから2.5秒離された15着に惨敗し、このレースを最後に登録を抹消した。

■引退後
引退後はイーストスタッドで種牡馬入り。

芝・ダート問わずに走った競走成績と父タイキシャトル譲りのスピードが人気となり、初年度は122頭に種付けを行った。
その後も常に100頭以上を集め、2012年には181頭への種付けを行っている。

初年度産駒は2011年夏にデビューし、トミケンユークアイが函館未勝利で産駒初勝利を挙げた。

現時点ではまだ重賞を勝った産駒は出せていないが、モグモグパクパクがクリスマスローズS、エキマエがヒヤシンスSを勝っている。

2014.8.29

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