■牡 1998/2/6生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母ドルスク(Danzig)
半兄アドマイヤタッチ(交流G3・兵庫ジュニアグランプリ)
領家政藏厩舎
■戦績
00年11月:京都/新馬戦:1着
00年11月:京都/白菊賞:9着
00年12月:阪神/500万下:1着
01年3月:中山/スプリングS:3着
01年4月:中山/皐月賞:17着
01年5月:京都/京都新聞杯:12着
01年12月:阪神/1000万下:1着
02年1月:京都/京都金杯:3着
02年2月:京都/斑鳩S:1着
02年2月:中山/中山記念:4着
02年3月:中山/東風S:1着
02年4月:阪神/マイラーズC:1着
02年6月:東京/安田記念:3着
03年5月:京都/都大路S:4着
03年6月:東京/安田記念:11着
03年7月:小倉/北九州記念:1着
03年9月:中山/京成杯AH:5着
03年10月:東京/富士S:1着
03年11月:京都/マイルCS:5着
通算19戦8勝(重賞3勝)
※馬齢は当時の表記です。
半兄は交流G3・兵庫ジュニアグランプリを勝つなどダートで活躍したアドマイヤタッチ。
デビューは3歳11月の芝マイル戦。四位騎手騎乗で単勝1.9倍の1番人気での出走。好スタートからハナをきると、そのまま後続に1馬身半差をつけ逃げ切り勝ち。このレースは後に重賞を勝つローズバド、ダービーレグノらが出走していた。
その後は500万特別で9着に敗れるも、3歳暮れの500万条件を勝って2勝目を挙げた。
年が明けて初戦はスプリングS。武豊騎手騎乗で3番人気での出走。
中団からよく伸びて、勝ち馬アグネスゴールドから1/2+クビ差の3着に入り、皐月賞への優先出走権を獲得した。
皐月賞では松永幹夫騎手とのコンビで8番人気だった。好位からレースを進めたが、勝負所で力尽き後退。後方2番手での入線となった。
皐月賞で惨敗を喫したミレニアムバイオはダービーへ向け賞金加算を狙い京都新聞杯へ向かった。4番人気に支持されたが、ここも12着に大敗してしまい、そのまま休養に入った。
7ヶ月の休養を挟み、12月の1000万条件で復帰。
ツルマルボーイ、サイドワインダーらメンバーが揃った一戦だったが、好位から抜け出し優勝。3勝目を挙げ、4歳シーズンを終えた。
古馬となって初戦は格上挑戦となるG3・京都金杯。重賞4勝していたダイタクリーヴァが強敵だったが、他は低調なメンバーでもあり、ミレニアムバイオは2番人気に支持された。
好位に取りつき、直線もよく伸びたが、勝ち馬ダイタクリーヴァには及ばず、1/2+ハナ差の3着に惜敗した。
次走の準オープン斑鳩Sを1番人気に応えて快勝しオープン入りすると、中山記念では2番人気で出走。好位から積極的にレースを進めたが、直線脚色が鈍り、トウカイポイントから0.3秒差の4着に敗れた。
その後は、OP特別東風Sを単勝1.5倍の人気に応えて優勝。オープン初勝利を挙げると、G2・マイラーズCへ参戦。
1番人気に支持されたミレニアムバイオ。先団に取りつき直線を迎える。上がりメンバー最速35.2秒で伸びると、2着ディヴァインライトをクビ差抑えて優勝。2連勝で重賞初制覇を飾った。
勢いに乗り、次走は春のマイル王決定戦・安田記念へ進む。混戦模様のメンバー構成でミレニアムバイオは4番人気。先団からよく伸び、先に抜け出したアドマイヤコジーンから0.2秒差の3着に好走した。
G1でも目途がついたところだが、レース中に屈腱炎を発症してしまい休養に入る。
復帰は約1年後の都大路S。1年ぶりながら1番人気に支持されたが4着。
一叩きされた安田記は5番人気で出走したが、勝ち馬アグネスデジタルから0.6秒差の11着に終わる。
復帰2戦は結果が出ず、夏は小倉へ遠征。当時はまだ芝1,800m戦の北九州記念に武豊騎手を鞍上に迎えて出走。単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持された。
不良馬場での一戦だったが中団から豪快に伸びて2着ダービーレグノに3馬身半差をつけて圧勝。重賞2勝目を挙げ復活を果たした。
続く京成杯AHは5着に敗れたが、富士Sでは1.32.0のレコードタイムで優勝し重賞3勝目を挙げた。
いよいよG1制覇への期待が高まり、マイルCSへ出走。サイドワインダー、ファインモーションに次ぐ3番人気。中団からレースを進め直線よく伸びたが、豪快に差し切ったデュランダルから0.4秒差の5着に終わった。
さらにレース中に屈腱炎を再発させ、引退が決まった。
■引退後
引退後はアロースタッドで種牡馬入り。
種付け料50万円(生後条件)で繋養された。
初年度産駒は27頭が血統登録されたが、中央では未勝利。地方では07年6月にフジキリアルが川崎競馬で1着となり産駒の初勝利を挙げた。
しかし、その後も中央では白星を挙げられず、2年目は48頭、3年目は17頭、4年目は9頭、5年目は3頭と種付け数が減少した。
その後、2008年には熊本県・本田牧場へ移動したが、フランスのロンレー牧場からオファーがあり、エアエミネムと2頭でフランスへ輸出された。種付け料は3000ユーロ。
ロンレー牧場はディヴァインライト、グレイトジャーニー、サムソンハッピーらが繋養されている牧場で日本から種牡馬を精力的に輸入している。
順調であれば今年産駒がデビューする予定となっている。
2012.4.16