週刊あの馬は今!?


第40回:レッドチリペッパー
■牡 1996/04/04生れ
■血統
父Unbridled
母Raise a Carter(Dr.Carter)

■戦績
98年11月:京都/新馬戦:3着
98年11月:京都/新馬戦:2着
98年12月:阪神/未勝利:1着
99年1月:京都/白菊賞:1着
99年1月:東京/クロッカスS:1着
99年2月:東京/クイーンC:2着
99年3月:中山/フラワーC:2着
99年5月:東京/NHKマイルC:3着
99年7月:福島/ラジオたんぱ賞:4着
99年10月:京都/秋華賞:12着
99年11月:東京/富士S:1着
99年12月:中山/スプリンターズS:5着
00年1月:東京/銀嶺S:3着
00年2月;東京/フェブラリーS:14着
00年3月:中山/中山牝馬S:1着
00年6月:東京/安田記念:14着
00年7月:阪神/マーメイドS:10着
00年8月:札幌/クイーンC:13着
00年10月:東京/富士S:11着
00年11月:笠松/全日本サラブレッドC:9着
01年1月:京都/京都牝馬S:11着

中央通算:21戦5勝(重賞2勝)

11月の京都でデビュー。3着、2着と惜敗するが、3戦目、単勝1.5倍の人気に応え勝ち上がり。
続く白梅賞を3番人気で優勝。2戦目で惜敗したヒシアマゾンの妹ヒシピナクルに2馬身差をつけ退け、借りを返した。
続くOP特別・クロッカスSを後方から上がり最速の34.3秒の末脚で一気に伸び、2着サヤカに2馬身半差をつけ差し切り勝ち。3連勝を飾った。
圧倒的な強さを見せたレッドチリペッパー。芦毛で派手な勝ち方もあり、人気も高く、重賞制覇も近いと思われた。

重賞初挑戦となったクイーンCでは単勝1.4倍の1番人気に推されたが、ウメノファイバーをクビ差捕らえ切れず2着に惜敗。
続くフラワーCでも単勝1.9倍と断然人気に推されたが、不良馬場で伸びあぐね、クロッカスSで下していたサヤカに1/2馬身差及ばずここでも2着に終わる。

その後は外国産馬だったため、桜花賞ではなくNHKマイルCへ向かう。
牝馬ながら3番人気に支持された。道中は後方を追走し、直線良く伸びたが、シンボリインディの圧倒的な末脚に屈し、0.5秒差の3着。

なかなか手が届かない重賞タイトル奪取に向け、夏場にはラジオたんぱ賞へ参戦。2番人気で出走するも伸びあぐねシルクガーディアンの4着に敗退。

その後はぶっつけでG1・秋華賞に挑んだが、距離延長もあり12着に大敗。

次走、初コンビとなった横山典騎手を背に富士Sに出走。5番人気だった。後方からレースを進め、直線入口でもまだ後方。直線はメンバー最速の上がり34.8秒の末脚で弾け1番人気ブロードアピールに3馬身差をつけ圧勝。重賞初制覇を飾った。

次走はロバーツ騎手に乗り替わってスプリンターズSに出走。中団から差を詰めたが、横山典騎手が騎乗したブラックホークから0.3秒差の5着に敗退。

年が明けて古馬になると、ダートに挑戦。
OP特別の銀嶺Sでは主戦藤田騎手に1番人気で出走し、トキオパーフェクトから0.4秒差の3着。
次走フェブラリーSに出走するもダートの一線級には敵わず、勝ったウイングアローから1.6秒離された14着に終わる。

その後は、重賞初制覇を飾った富士S以来となる横山典騎手と2度目のコンビを組み中山牝馬Sに出走。5番人気ながら、2着エイダイクインに1.1/4馬身差をつけ優勝。重賞2勝目を飾る。

その後の安田記念でフェアリーキングプローンの14着に大敗すると、マーメイドS10着、クイーンS13着、富士S11着と惨敗を続けてしまう。
フェブラリーS以来のダート戦となる全日本サラブレッドCに挑戦するも9着に敗退。
6歳になり、京都牝馬Sに出走するも11着に敗退。
結局安田記念での大敗後は調子を取り戻すことなく京都牝馬Sを最後に現役引退が決まった。

■引退後
引退後は社台ファームで繁殖入り。
初年度産駒はサンデーサイレンスとの仔・ホワイトペッパー。血統的背景もあり、人気は高かったが、7戦目で初勝利、通算39戦して2勝止まりと期待に応えられる成績ではなかった。
以降、サンデーサイレンス系種牡馬を中心に種付けされ、堅実に勝ち上がりはするものの、これといった活躍馬は出せていない。初めてとなるハーツクライ産駒が今年の2歳戦でデビューを予定しており、母を超える活躍が期待されている。