■牡 1993/06/01生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母ダイナフェアリー(ノーザンテースト)
全兄サマーサスピション(青葉賞)
全弟パルシファル(ホープフルS2着)
■戦績
96年1月:東京/新馬戦:1着
96年2月:京都/つばき賞:2着
96年3月:中山/水仙賞:1着
96年5月:東京/青葉賞4着
96年6月:東京/若駒賞:5着
96年6月;中山/しゃくなげS:1着
96年9月:中山/セントライト記念:1着
96年11月:京都/菊花賞:11着
96年12月:阪神/鳴尾記念:4着
97年1月:中山/AJCC:1着
97年3月:中山/中山記念:3着
97年3月:中山/日経賞:1着
97年4月:京都/天皇賞・春:5着
97年6月:東京/目黒記念:5着
97年7月:阪神/宝塚記念:5着
97年10月:東京/天皇賞・秋:11着
97年11月:東京/JC:9着
97年12月:中山/有馬記念:4着
98年1月:中山/AJCC:3着
98年3月:中山/中山記念:2着
98年3月:中山/日経賞:3着
98年5月:京都/天皇賞・春:3着
98年7月:阪神/宝塚記念;7着
98年9月:中山/オールカマー:4着
98年10月;京都/京都大賞典:5着
98年11月:東京/天皇賞・秋:10着
99年4月:中山/エイプリルS:6着
99年5月:京都/天皇賞・春:6着
99年6月:東京/目黒記念:1着
99年7月:阪神/宝塚記念:4着
99年10月:京都/京都大賞典:10着
99年11月:東京/アルゼンチン共和国杯:8着
99年12月:香港/香港ヴァーズ:7着
通算:33戦7勝(重賞4勝)
※馬齢は当時の表記です。
中山コースにめっぽう強く、深いブリンカーに社台色の黄色と黒のストライプのメンコがトレードマークで「不気味な馬」「カメレオン」などと呼ばれることもあったローゼンカバリー。
兄は青葉賞を優勝したサマーサスピションで、母は重賞5勝のダイナフェアリーという良血馬。母は活躍馬を多く出し、ローゼンカバリーの弟には、横山騎手をして「この馬が無事ならセイウンスカイに乗ることはなかった」と言わしめたパルシファルもいた(デビュー2連勝後のホープフルS2着後に事故で死亡)。
そんな期待の良血馬は遅生まれということもあり、年を明けて4歳の1月の終わりにデビュー戦を迎えた。武豊騎手が騎乗し、後のセントライト記念でも2着に下すことになるサクラケイザンオーを抑えて見事デビュー勝ち。2戦目のつばき賞は1番人気に推されるも2着。
3戦目の水仙賞では柴田善騎手が騎乗し2勝目を挙げる。
ダービー出走をかけた青葉賞では4着と惜しくもダービーの出走権を逃す。
ダービー当日に行われた駒草賞でも2番人気ながら5着に敗れてしまう。
気性難を克服するため、続くしゃくなげSではブリンカーを着用する。すると、発走前に楽鉄するアクシデントがありながら、キャッシュラボーラに2馬身差をつけ優勝。3勝目を挙げて春シーズンを終える。
秋初戦は重馬場で行われたセントライト記念。1番人気は皐月賞馬イシノサンデーで、ローゼンカバリーはそれに次ぐ2番人気に支持された。
スタートを決めると、2番手での積極的なレース運びを見せ、直線抜け出すと、道悪も苦にせず、サクラケイザンオーに3馬身差をつけ快勝。重賞初制覇を遂げた。
菊花賞では5番人気に推されるも11着に惨敗。
年を明けて、古馬になるとアメリカジョッキーCCで始動。ここでも中山巧者振りを見せ、連勝中の人気馬キングオブダイヤ、重賞で好走を続けたシグナスヒーローらを抑えて重賞2勝目を挙げた。
中山記念ではキングオブダイヤに先着され、3着に敗れるも、続く日経賞では見事1番人気に応え重賞3勝目を挙げた。ここまでの重賞3勝は全て、勝ち鞍6つのうち5つが中山コースのものであった。
その後は天皇賞・春5着、宝塚記念5着など善戦はするものの、勝ち星には及ばず。
秋には天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念と古馬王道を歩むも振るわなかった。
6歳になると、5歳時と同じローテーションでAJCC、中山記念、日経賞と中山コースを3戦するも、3着、2着、3着ともう1つのところで勝ちを逃す。日経賞では12頭立て12番人気の9歳馬テンジンショウグンが勝ったレースとして記憶に残るレースとなった。
続く天皇賞・春ではメジロブライトの3着に好走し、宝塚記念ではG1制覇の期待が高まったが、7着に敗退。
その後はオープン特別でも3着までと精彩を欠く走りが続いた。
7歳となった目黒記念で復活し、重賞4勝目を挙げるもそれ以外は凡走し、暮れの香港ヴァーズ7着を最後に引退した。
■引退後
引退後は良血が買われ種牡馬入りするも、種付け頭数も増えずに日本では活躍馬を出せなかった。その後、2003年からフランスに渡り種牡馬生活を続けている。
09年8月にはフランス遠征した武豊騎手がローゼンカバリー産駒に騎乗したこともあった。