■牡 2000/04/11生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母セダンフォーエバー(マルゼンスキー)
半兄サクラナミキオー(00年オールカマー2着など)
■戦績
02年8月:札幌/新馬戦:1着
02年9月:札幌/札幌2歳S:1着
02年12月:中山/朝日杯FS:2着
03年3月:中山/スプリングS:2着
03年4月:中山/皐月賞:2着
03年6月:東京/ダービー:7着
03年8月:札幌/札幌記念:1着
03年9月:阪神/神戸新聞杯:2着
03年10月:京都/菊花賞:9着
03年11月:東京/JC:14着
04年2月:中山/中山記念:1着
04年10月:東京/天皇賞・秋:14着
通算:12戦4勝(重賞3勝)
父は大種牡馬サンデーサイレンス、母セダンフォーエバーはダービー馬サクラチヨノオー、種牡馬として活躍したサクラトウコウの全妹、朝日杯3歳S馬サクラホクトオーの半妹にあたる。半兄に重賞勝ちこそなかったものの、中距離戦線で活躍したサクラナミキオーがいる良血馬。
8月の札幌戦を鞍上田中勝騎手でデビュー。芝の1200m戦だったが、好位2,3番手をキープすると、直線楽々と抜け出し、2着マイジョーカーに3馬身半差をつけ快勝。
続く札幌2歳Sではワンダーボーイと人気を分け合ったが、中団から直線鋭い末脚を見せ、2着テイエムリキサンに3/4馬身差をつけ優勝。デビュー2連勝で出世レースの札幌2歳Sを制した。
デビュー2連勝で挑んだG1・朝日杯FSは1番人気で出走。スタートで出遅れ、後方からの競馬。直線内をついて鋭く伸びるも、先行して粘った8番人気の伏兵・エイシンチャンプにクビ差届かず2着に惜敗。
その後は休養を充て、春の始動戦はスプリングS。負けて強しの印象を与えた朝日杯FSの結果から、単勝1.7倍の1番人気で出走。鞍上は騎乗停止中の田中勝騎手に替わり、武幸四郎騎手を迎えた。強敵はきさらぎ賞を勝って挑んだネオユニヴァース。レースでは好位からレースを進めたが、そのネオユニヴァースに1.1/4馬身差をつけられ2着に敗れる。
一叩きされて挑んだクラシック第1弾・皐月賞では田中勝騎手に手綱が戻り、今度はネオユニヴァースに次ぐ2番人気での出走。中団追走から直線外から一気に伸びたが、内をついて伸びたネオユニヴァースにわずかアタマ差競り負けて2着に惜敗する。3着エイシンチャンプには3馬身半の差をつけてのマッチレースだった。
入線後、1位入線したデムーロ騎手が隣の田中騎手の頭を叩いて喜んだシーンは有名。
借りを返すべく挑んだ日本ダービー。サクラプレジデントはここでもネオユニヴァースに次ぐ2番人気だった。しかし、初めての距離が応えたか、スタートからかかり通し、直線も弾けることなく7着に終わる。
夏場は早くも古馬に挑戦。札幌記念への出走となる。鞍上には初コンビとなる武豊騎手を迎えた。
しっかりと折り合い、中団追走からレースを進め、徐々に進出すると、上がり3F33.7秒の豪脚で1番人気のエアエミネムをクビ差差し切って優勝。重賞2勝目を挙げた。
秋は神戸新聞杯で始動。ダービー馬ネオユニヴァースをはじめ、ゼンノロブロイ、リンカーン、ザッツザプレンティなどの実績馬が出走していたが、サクラプレジデントが1番人気に支持された。レースは中団からいい脚で伸びたものの、先に抜け出したゼンノロブロイに3馬身半の差をつけられ2着に完敗。
その後は適距離を重視し、天皇賞・秋が予定されていたが、3歳馬同士の菊花賞が選択される。
3番人気で出走したが、スローペースで折り合いを欠くと、後方から伸びあぐね、9着に終わる。
次走のジャパンカップでは不得手な重馬場もあり、後方のまま14着に大敗。勝ったのは馬場を苦にせず2着に9馬身差をつけ逃げ切ったタップダンスシチーだった。
古馬になると、中山記念で始動。大敗を続けたが、適距離に戻ったことで単勝2.1倍の1番人気に支持された。馬も間隔が空いたことでリフレッシュされ、中団から直線一気に抜け出す競馬で2着サイドワインダーに2馬身半差をつける完勝。勝ちタイムは1.44.9のレコードタイムだった。
鮮やかに復活した同馬だったが、その後は体調が戻らず、目標にした安田記念に出走することなく、春シーズンを終えてしまう。
結局復帰は秋までずれ、天皇賞・秋へぶっつけで参戦。主戦の武豊騎手がアドマイヤグルーヴに騎乗したため、松永幹夫騎手が手綱を取った。中団からまったく見せ場なく14着でレースを終えると、その後屈腱炎を発症。現役引退が決まる。
■引退後
引退後は、05年からレックススタッドで種牡馬入り。中距離で実績を残したSS後継種牡馬として注目を集め、初年度は106頭、翌年も113頭に種付けを行った。
08年に初年度産駒がデビュー。7月の函館未勝利戦をサクラインプルーブが優勝し、産駒の中央初勝利となった。また、初年度産駒ではサクラローズマリーがスイートピーSで2着に入り、オークスに出走を果たした(12着)。
種付け数も3年目111頭、4年目128頭と安定して多くの繁殖を集めた。
その後も勝ち上がる馬は出たものの、オープンレベルで活躍する馬は出てこなかった。
5年目には63頭の種付けと数を落とす。
しかし、現3歳世代の成績が良く、サクラベルは2戦目で勝ち上がりOP特別・クローバー賞も連勝した。2011年に入ってからも4頭の新馬勝ちを含む6頭が勝ち上がり。2011年2月18日時点で計10頭が勝ち上がっている。