■牡 2001/1/30生れ
■血統
父Swain
母ChanceySquaw(Chief'sCrown)
半兄アグネスデジタル(天皇賞・秋、香港CなどG1・6勝)
半弟ジャリスコライト(京成杯)
藤沢和雄厩舎
■戦績
03年11月:東京/新馬戦:1着
03年12月:中山/葉牡丹賞:1着
04年3月:阪神/毎日杯:2着
04年5月:東京/青葉賞:3着
04年5月:東京/若駒賞:3着
04年7月:函館/巴賞:1着
04年10月:東京/毎日王冠:6着
04年10月:東京/天皇賞・秋:13着
通算8戦3勝
兄は天皇賞・秋、香港Cをはじめ、マイルCS、南部杯、フェブラリーS、安田記念と芝ダート問わず活躍したアグネスデジタル。父Swainはキングジョージを制した名馬。
デビュー戦は藤沢厩舎おなじみの秋の東京開催。
前評判も高く勝浦騎手鞍上で単勝1.4倍の1番人気に支持された。2番手追走から直線前を交わし優勝。デビュー戦を飾った。
2戦目はペリエ騎手に乗り替わって500万特別・葉牡丹賞。ここも単勝1番人気での出走となった。好スタートを切り先手を奪うと、2着マイネルブルックに2馬身差をつけ逃げ切り勝ち。芝2000mの勝ちタイムは2.00.7。初戦から7.2秒タイムを縮め、デビュー2連勝とした。
なお、この勝利が藤沢和雄調教師のJRA通算700勝目であった。
その後は3ヶ月半の休みをとり、岡部騎手鞍上でG3・毎日杯へ。後にNHKマイルC、ダービーを制するキングカメハメハを抑えて1番人気。2番手追走から直線脚を伸ばしたが、キングカメハメハの伸びについて行けず2馬身半差の2着に敗れた。
その後はダービーを目標に青葉賞へ参戦。前走で16キロ増えた馬体重だったが、436キロと-12キロと絞っての出走。オリヴァー騎手に乗り替りここも1番人気となった。好スタートから好位2番手に取りつく。直線もしぶとく脚を伸ばしたが、ハイアーゲーム、ホオキパウェーブの末脚に屈し、3着に敗退。
3着を確保し、通常であればダービーへの切符獲得となるが、外国産馬のため優先出走権は与えられなかった。賞金加算もならず、ダービーに登録はしたものの、賞金不足で除外になってしまう。
そのため、次走はダービーと同じ日に行われたOP特別若駒賞となった。引き続きオリヴァー騎手が騎乗し1.7倍の1番人気に支持されたが、直線伸びを欠き、ミスティックエイジの3着に終わった。
なお、その3レース後に行われたダービーではキングカメハメハが1着、ハイアーゲームが3着。シェルゲームは毎日杯、青葉賞ではいずれも両馬を抑えて1番人気に推されていた。
春は結果を残す事ができなかったシェルゲーム。
夏場は北海道へ移動しOP特別・巴賞に出走。藤田騎手が騎乗し、1番人気。好スタートから逃げる展開に。雨で重馬場でのレースだったが直線も後続を寄せ付けず、2着モノポールに1.1/4馬身差をつけ逃げ切り勝ち。3勝目を挙げた。
秋は距離適正を考慮し天皇賞が目標にされた。ステップレースは毎日王冠。北村宏騎手が騎乗し4番人気と、デビュー以来初めて1番人気を譲った。いつものように好スタートを切ると、2番手を追走。しかし直線伸びず勝ったテレグノシスから1.1秒離された6着に敗れた。
古馬との力の差が感じられた1戦だったが、その後は予定通り兄アグネスデジタルも制した天皇賞・秋へ。岡部騎手とのコンビで14番人気と低評価だった。前走同様ローエングリンが逃げる展開でシェルゲームは2番手。直線を向くと、同じ3歳で牝馬ながら参戦したダンスインザムードが2着に健闘するなか、シェルゲームは馬群に沈み13着に大敗した。
その後は脚部不安を発症し休養に入る。
この休養が長期に及び、結局2年8ヶ月もの間一度も出走がなく、07年6月に競走馬登録を抹消された。
■引退後
登録抹消後は進路未定となっていたが、翌年1月に白馬スタリオンセンターでの種牡馬入りが決まった。
父はキングジョージ制覇、兄はG1・6勝、また2つ下の弟ジャリスコライトも既にデビューし、京成杯を勝つ活躍を見せており、血統背景は文句なかったが、自身はOP特別を1勝したのみの戦績で繁殖馬は集まらなかった。
初年度2008年は7頭、以降も種付け数は伸びず、2011年はわずか1頭のみだった。
初年度産駒は2011年にデビューしたが中央での出走はない。地方ではソレユケハッピーが産駒初勝利を挙げたが、以降リュウレガートが園田で2勝を挙げたのみで活躍馬は出ていない。
2012.6.25