■牝 1991/3/4生れ
■血統
父Mr.Prospector
母Cinegita(Secretariat)
武邦彦厩舎
■戦績
94年6月:中京/未勝利/1着
94年10月:東京/本栖湖特別:2着
94年11月:京都/500万下:1着
94年12月:中京/クリスマルキャロル賞:1着
95年1月:京都/寿S:6着
95年1月:京都/京都牝馬特別:6着
95年4月:京都/上賀茂S:3着
95年5月:京都/朱雀S:5着
95年5月:東京/府中S:3着
95年6月:札幌/TVh賞:1着
95年7月:札幌/札幌記念:9着
96年1月:京都/京都牝馬特別:1着
96年2月:中山/中山牝馬S:2着
96年5月:京都/オーストラリアT:7着
96年5月:中京/テレビ愛知OP:9着
96年6月:阪神/阪急杯:4着
96年7月:小倉/北九州記念:7着
96年10月:東京/アイルランドT:1着
96年11月:京都/マイルCS:2着
96年12月:阪神/阪神牝馬特別:3着
97年1月:京都/京都牝馬特別:5着
97年2月:中山/中山牝馬S:5着
97年5月:東京/京王杯SC:7着
97年6月:東京/安田記念:15着
通算24戦7勝(重賞2勝)
※馬齢は当時の表記です。
同期にヒシアマゾン、ナリタブライアンがいる外国産馬・ショウリノメガミ。
デビューは遅く、4歳6月の未勝利戦だった。
武豊騎手鞍上で1番人気。中京芝1,000mと小回り短距離線を後方12番手から上がり33.6秒の鋭い末脚でまとめて先行勢を抜き去ると、2着馬に2馬身半差をつけての圧勝デビューとなった。
デビュー戦の内容が評価され、2戦目の500万特別は1番人気に支持されるも勝ち馬にアタマ差及ばず2着に惜敗する。
しかし、4戦目の500万条件を単勝1.3倍の1番人気に応えて優勝すると、続く900万特別も制して2連勝とし、デビューは遅れたが、4戦3勝の成績で4歳シーズンを終えた。
その勝ち方からも古馬となっての活躍が期待されたショウリノメガミだったが、5歳シーズンは不本意な成績となった。
初戦の準オープン・寿Sで6着に敗退。
その後格上挑戦で京都牝馬特別に出走するも6着。
3ヶ月休養をとって出走した準オープン・上賀茂Sで3着に敗れると、続く朱雀Sも5着。
中1週で挑んだ府中Sでも3着に敗退した。
クラス編成で900万に降格し、出走したTVh賞は1番人気に応えて優勝するも、その後格上挑戦で挑んだ札幌記念では9着に敗れた。
その後は休養に入り、5歳シーズンは以降出走することはなかった。
約7ヶ月の休養を挟み復帰戦は京都牝馬特別。
勢いのあった同期のシャイニンレーサーが人気を集めており、ショウリノメガミはペリエ騎手鞍上で5番人気だった。中団からレースを進めると、直線豪快に脚を伸ばすと、2着シャイニンレーサーに5馬身差をつける圧勝で重賞初制覇を飾った。
続く中山牝馬Sでは後方から鋭く追い込んだ。斤量56キロのハンデも響きプレイリークイーンにクビ差届かずの2着だったが、牝馬同士の重賞であれば力量上位のところを見せる内容だった。
しかし、その後は苦戦。4戦続けて1番人気に支持されるも追い込み届かずのレースが続いた。
間隔が詰まっていたこともり、北九州記念後は3ヶ月の休養。
復帰戦のアイルランドTで上がり3F33.9秒の末脚で豪快に追い込むと、2着タイキマーシャルをクビ差差し切って優勝。久々の勝利を挙げた。
次走は初のG1挑戦となったマイルCS。OP特別を勝っての参戦とはいえ、牡馬相手ということもあり8番人気に留まった。
エイシンワシントンが軽快に飛ばす展開でショウリノメガミは後方2番手を追走。4角でも後方だったが、メンバー最速の上がり34.6秒の末脚で追い込み、先に抜け出したジェニュインに1/2馬身差まで迫る2着に好走した。
惜しくもG1制覇はならなかったが、次走の阪神牝馬特別では1番人気に支持された。だが、4角でまくり気味に進出するが後ろから来たヒシナタリーに交わされ0.5秒差の3着に敗れた。
明け7歳となったショウリノメガミだが現役を続行。
初戦は前年勝っている京都牝馬特別。昨年同様ペリエ騎手とのコンビで1番人気に推されたが、エイシンバーリンの5着に敗れた。
続く中山牝馬Sは武豊騎手に手綱が戻り4番人気。
いつものように後方からレースを進めると、上がり33.9秒の末脚で追い込みスプリングバーベナをクビ差差し切って優勝。重賞2勝目を挙げた。
その後は安田記念を目標に前哨戦・京王杯SCへ。
後方から差を詰めたものの展開が向かず7着に敗退。
一叩きされた安田記念は福永騎手鞍上で11番人気と評価を落とした。
最後方追走から直線の追い込みにかけたが、末脚不発に終わり、15着に大敗。このレースを最後に現役引退が決まった。
■引退後
引退後は繁殖入り。
良血外国産馬で牡馬勝りの末脚で魅了したショウリノメガミにかかる期待は大きかった。
しかし、初子となる父ブライアンズタイムの牝馬キョウワノメガミにはじまり、期待に応えられる産駒は輩出できていない。
00年産の父サンデーサイレンスの良血馬に期待がかかったがデビューできず。
その中でも02年生れのハイタイド、06年生れのキュートシルフ(ともに父キングヘイロー)はJRA2勝を挙げた。
キュートシルフは今年2月の京都で障害戦デビューするも競走中止となり、同24日に登録を抹消されている。
2012.3.5