週刊あの馬は今!?


第131回テイエムジャンボ
■牡 1991/5/23生れ
■血統
父クリスタルグリッターズ
母ブラウンデージ(ボンモー)
岩本市三厩舎

■戦績
※馬齢は旧表記です。

同期は3冠馬ナリタブライアン。
遅生まれで体質も弱く、デビューは4歳1月の阪神・ダート1200m。飯田祐史騎手とのコンビで8番人気で出走。勝ち馬から1.5秒離された3着に敗退。その後は人気にもなるが勝ち切れない競馬が続き、初勝利は同年10月の福島未勝利戦だった。
続く500万特別・野地特別も勝ち2連勝を飾るが、脚部不安により休養に入る。

7ヶ月の休みを挟み5歳6月の900万下で復帰。鞍上には河内騎手を新たに迎えた。
休み明けながら3番人気に支持されると、2着ヒゼンノムサシオーに3.1/2馬身差をつけ逃げ切り勝ちを収めた。
さらに次走900万特別・九州スポーツ新聞杯ではプリンセスメールに4馬身差とさらに差を広げる圧勝で4連勝とした。

次走、重賞初挑戦となった小倉記念では格上挑戦ながら単勝3.7倍の1番人気。ここでも先手を奪う自分のレースに持ち込んだが、スプリングバンブー、ゴールデンジャックの差し馬に交わされ、0.3秒差の3着に敗退した。

一気の重賞クリアとはならなかったが、それまでの逃げ一辺倒の脚質を見直すいい機会ともなった。
次走準OP・都大路Sは3番手から上がり3Fメンバー最速の34.7秒を使って伸びると、2着スーパータマモに6馬身差をつける圧勝劇を収めた。

次走OP特別・アイルランドTは10着に敗れたが、12月の準OP・ゴールデンホイップTを単勝1.7倍の人気に応え優勝。5歳の終わりにオープン入りを果たした。

6歳となったテイエムジャンボ。
始動戦の京都金杯(芝2000)は単勝2.6倍の1番人気での出走となった。4,5番手を追走すると、上がり3Fメンバー最速の35.6秒で伸び、2着アラタマワンダーに2.1/2馬身差をつけ快勝。重賞初制覇を飾った。

さらに続く京都記念はG1馬ダンスパートナーを抑えて1番人気。好位から抜群の伸びを見せると、ダンスパートナーに3.1/2馬身差をつける圧勝で重賞2連勝とした。

その後は初G1となった天皇賞・春に出走。重賞2連勝で有力馬の一頭ではあったが、前哨戦で一騎打ちの死闘を見せたナリタブライアン、マヤノトップガンの2強対決に注目があつまり、テイエムジャンボは5番人気ながら単勝20.3倍であった。これまで2000m前後のレースを中心に使われており、血統的な背景からも距離延長も不安視されていた。
その不安は的中し、スタートから折り合いを欠き大逃げの展開となってしまう。4角手前かで後続に捕まるとそのままずるずると後退。最後は大きく遅れ勝ち馬サクラローレルから3秒離された15着に大敗した。

このレースでリズムを崩すと、その後は適距離に戻っても勝ち星を挙げることができず、5戦して全敗。
翌年の金鯱賞9着を最後に現役を引退した。

■引退後
引退後は生まれ故郷・宮内牧場で種牡馬となった。
初年度から10頭に満たない種付け頭数と苦戦。2001年に初年度産駒がデビューし、トップジャンボが6勝を挙げたが、それ以外の産駒が続かなかった。2勝以上を挙げたのはトップジャンボのみでそれ以外に5頭が勝ち上がるも1勝のみで終わった。
2009年にも1頭種付けを行ったが、以降は種付けが行われていない。

2013.12.31

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