■牡 1999/04/13生れ
■血統
父サンデーサイレンス
母ヤマニンパラダイス(Danzig)
半妹ヤマニンアルシオン(03年阪神JF2着)
■戦績
01年11月:京都/新馬戦:1着
01年12月:阪神/エリカ賞:1着
02年1月:東京/京成杯:1着
02年3月:中山/弥生賞:6着
03年11月:京都/カシオペアS:9着
03年11月:京都/古都S:4着
通算:6戦3勝(重賞1勝)
母はデビュー3連勝でG1・阪神3歳牝馬Sを制したヤマニンパラダイス。半妹に02年G1・阪神JFでヤマニンシュクルの2着に入ったヤマニンアルシオンがいる血統。そして、父は大種牡馬サンデーサイレンス。
超良血馬ということもあり、緒戦から注目を集めた。デビュー戦は武豊騎手騎乗で単勝2.0倍の圧倒的人気を集めた。
レースも評判に違わぬ内容で中団追走から直線で鋭く伸び差し切った。
2着に下したのは後にG1を4勝したゴールドアリュール。
2戦目は武豊騎手がモビーディックに騎乗したため、蛯名騎手に乗り替わり。モビーディックが1.3倍の断然人気を集め、ヤマニンセラフィムは4.2倍の2番人気だった。
レースは後方を追走し、4角で少しポジションを上げると、直線でしぶとく伸び、ビワワールド、モビーディックを交わし去りクビ差の1着。デビュー2連勝とした。
3戦目は年明けの京成杯。この年は中山ではなく、東京競馬場での開催。派手なまくりで連勝してきたローマンエンパイアが強敵でヤマニンセラフィムは2番人気だった。
これまでのレースと比べるとやや前目の位置取りとなり、ヤマニンセラフィムがインをついて先に抜け出したところを、ローマンエンパイアが外から追い込んでくる展開。外のローマンエンパイアの脚色がいいが、ヤマニンセラフィムも必至に粘り、鼻面を揃えたところがゴール板。
そして、写真判定の結果、1着同着の判定となった。
同着とはいえ、デビュー3連勝で重賞を制し、クラシック戦線に名乗りを挙げた。
4戦目は皐月賞へのステップレース、弥生賞に出走。朝日杯FS2着以来のマヤノブリザード、前走で同着だったローマンエンパイアが人気で、ヤマニンセラフィムは3番人気だった。
人気馬の中では前の位置取りで直線に向いたが、いつもの脚色ではない。そのまま直線伸びることはなく、6着に敗退。
勝ったのは先手を取ったバランスオブゲームだった。
レース後、歩様に乱れが生じ、レントゲン検査を行った結果、両脚トウ骨遠位端骨折が判明。骨片除去手術を受け、クラシック目前で無念のリタイアとなった。
回復には長い時間を要し、復帰戦は翌年のカシオペアSで、実に1年8ヶ月ぶりのレースとなった。
鞍上にデビュー戦以来となる武豊騎手を迎え3番人気で出走するも回ってくるだけの競馬で、プリサイスマシーンの9着に敗退。
長期の休みで降級しており、復帰2戦目は準OPの古都S。鞍上はペリエ騎手となった。
4着に敗退するも、上がり34.5秒の末脚で差し込んできており、復活の兆しを見せる。
その後はオリオンSに向けて調整。
しかし、徐々に調子を上げてきた矢先、今後は屈腱炎を発症し、現役引退が決定した。
■引退後
引退後は良血を買われ、種牡馬入り。
レックススタッドで繋養された。
G3・1勝ながら初年度の2004年は22頭の繁殖牝馬を集め、11頭が誕生した。
しかし、重賞1勝馬では数を維持することは難しく、2005年13頭、2006年12頭、2007年8頭と徐々に減少。
初年度産駒がデビューした2008年は16頭とやや回復したものの厳しい状況が続いていた。
そんな中デビューした初年度産駒。07年12月にサントサンデーが公営・福山で初勝利。中央でもナムラクレセントが08年1月に初勝利を挙げた。
さらにナムラクレセントはその年の菊花賞で3着に好走。そのほかにもヤマニンリュパンが3勝を挙げる活躍を見せた。
初年度産駒が活躍した翌09年は種付け頭数が55頭へと一気に増加。2010年度は29頭への種付けとなっている。
2010年は産駒の勝利数が0で終わっており、種牡馬としての競走はここからが正念場。ナムラクレセントに続く活躍馬が望まれる。