競馬情報ニュース2015/6/11

今週の重賞予想

  • ★ダービーが終わり2歳戦がスタート。さっそく7日(日)メイクデビュー阪神(芝1400)で新種牡馬カジノドライヴ産駒・コウエイテンマが勝ち上がった。やはりダートでの活躍が見込まれたのか単勝8番人気だったが、中団から直線脚を伸ばすと、2着マテラアリオンに2馬身半差の完勝だった。果たしてカジノドライヴは種牡馬として成功するのか。

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    カジノドライヴの現役生活は個性的。兄はジャジル、姉はラグズトゥリッチズで、それぞれ06年、07年の米G1・ベルモントS覇者であり、同馬は日本でデビューするも当初からベルモントS出走プランがある移植の存在だった。

    現役生活

    3歳2月のデビュー戦で後続に2.3秒の大差をつける圧勝劇を見せ、その非凡な能力を知らしめた。
    その後は当初の予定通り渡米。6月のベルモントSを目標に5月の前哨戦・G2・ピーターパンSに出走し2着に5馬身以上の差をつけ圧勝した。一方でビッグブラウンが2冠を制し、その対決に注目が集まった。ベルモントSへ向け順調に調整されていたカジノドライヴだったが、その前日に挫石を発症。レース当日まで治療を試みたが結局出走を取り消すことになってしまった。

    ベルモントSきょうだい3連覇の夢は消えたが、秋は再度渡米しブリーダーズカップクラシックを目指すことになった。
    前哨戦を快勝すると、本番のBCクラシックでは4番人気に支持された。日本馬初のBC制覇の期待が高まったが直線ずるずる後退し12着に惨敗した。

    日本に帰国すると、準OP・アレキサンドライトSを勝ったものの、見せ場は4歳のフェブラリーS2着くらいだった。屈腱炎を発症するなど結局持った素質は開花することなく現役生活を終えた。

    そして種牡馬入り

    現役引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りした。
    その血統背景は素晴らしく、母はベルモントS馬2頭を出しただけでなく、BCマラソンを勝ったマンオブアイアンも出している。父マインシャフトはジョッキークラブゴールドCなど米G1・4勝を挙げた名馬だ。

    50万円という安価な種付け料もあり、初年度から200頭越えの繁殖を集める人気ぶりとなった。ただ2年目は141頭、3年目は88頭と激減してしまっているのは産地での評判が今一つなのだろうか。
    サンデー系牝馬と種付けできる点は大きな魅力で、全産駒の半数以上がサンデー系牝馬となっている。
    ただカジノドライヴ自身は生粋のアメリカダート血統で、自身もダート戦で大きな成果を挙げていた。切れ味を身上とするサンデー系との相性は未知数だが、ミスプロ系などスピード系との配合でダートの大物を輩出する可能性もありそうだ。

今週のマル秘予想